日本のフォーク・ロック
/ “Flying Saucer 1947” ( 2007 ) うーん、余りにゴキゲンな盤ゆえ、にわかにレビューするのを忘れていた。悪いけど多羅尾伴内楽団なんか買ってる場合じゃないです。今年は資金繰りに苦しみ中止と相成ってしまった狭山ハイドパークフェスで昨年、ホソノハウ…
/ ゴールデン・ヒッツ (2007) 加藤和彦と坂崎幸之助。フォークル再結成に引き続く新譜。ただしフォークルの味を期待するとガッカリさせられるかも。二人の音楽的引き出しを出し切った感のあるパロディ集。音楽よりむしろアートワークに時間と金をかけたよ…
/ 男唄〜昭和讃歩〜 ( ZAIN RECORDS / 2007 ) 暑苦しいブルーズメンによる歌謡曲カバー盤。昭和歌謡ブームはいまだ続いている感があるが、この二人にやらせるのはナカナカやるな。特に近藤は意外にハマッている。木村は憂歌団時代にも萩原健太プロデュー…
/ 僕は今ひとり ( 1974 ) ここのところ気になっているがまだ買っていない盤はと言うと、ピーター・ゴールウェイの新作『RHYTHM&BLUES』と1976年のホームレコーディング集。さりげなく良い音楽を作る人ナリ。とはいえFABと言うとジョン・リンドが結構好み。…
/ ろっこうおろし ( 1972 ) これもNAKED LINE第2集より。「ジプシー・ブラッド」がバンド名。こちらは、べったりした日本的叙情を廃したカントリーロックの大名作。とは言え石津盤と同様B級ではあるのだが。ミッキー・カーティスのプロデュースでモウリ・…
/ 時計も止まったままだから ( 1973 ) 1300円という安価な再発が好感触なNAKED LINE。第2集もいくつか買ったがまずはコレ。矢野誠プロデュースの石津善之盤。「ティンパンアレイ系ミュージシャン総動員の初期シティポップ大傑作」なんてコピーが付いてます…
/ Touch Me , Yuka ( 1974 ) フリーソウル・ムーブメントの中で、なぜ注目されなかったのか不思議な盤。ポリドールMR5000番台シリーズの一つとして復刻。最近ではゴスペルグループ”Voices Of Japan”を率いた活動でもよく知られる亀渕友香。元々はR&Bグループ…
/ 70’s フォークの殿堂 ケン&メリー、我が良き友よ、遠い世界に( PJA-1030 /2007 ) タイトルからすると安易なジャパフォークコンピなのだが、中身はどツボなフォーク再録集。そこそこコアな選曲が渋い。コード付き楽譜集もフォーク世代向け。インタビュー…
/ Boucles d'oreilles ( 2007 ) 80年代(前半から半ばまで)の大貫妙子の音作りはどうにも好きになれない。透き通るボーカルの息づかいが全く感じられないし。 となると、1987年の『pure acoustic』は至福の出来。アクースティック編成で代表曲を心行くま…
/ 耳 ( Vertigo / 1972 ) ジャパニーズ・ニューロックの名盤が激安“1300円”で再CD化されている。“Naked Line”ってやつ。とりあえず『陳信輝』、ミッキー・カーティスと侍 『侍』、ミッキー・カーティス 『耳』、フラワー・トラベリン・バンド 『エニウ…
/ がんばるまっし ( ONE AND ONLY OOCD-8001 / 2007 ) 60年代から70年代にかけて日本の風土に定着したフォークソング。その未来を誰に託すべきか。団塊世代の定年退職が「2007年問題」として社会問題化する一方、彼らに焦点を合わせたフォーク関連商品が大…
/ スタンダーズ ( 徳間ジャパン / 2007 ) ウーム。なんだか忙しくて更新が滞ってしまいました。ついつい放って置くとこうなってしまう…。聴く物は色々と。こう言う時に限って海外からドサっとレコが届いたり。船便だとアメリカから長くて1ヶ月半掛かりま…
/ 回廊 ( BMG / 2006 ) 2005年より流れた資生堂マキアージュのCMソングM-1”My Brand New Eden”がどうにも気になってしまっていて。「My Brand New Eden ひとさじで」って言う歌詞がどうにも「毎晩脱いで きっと刺して」と聴こえてしまう。なんだかエロテ…
/ 卒業記念 ( Victor / 1972 ) ビクターSF(ソウルフィット)レーベルの諸作品がCD化されている。昨年『SFアンソロジー』と言うオムニバス3枚組でさわりだけは楽しめたものが、単体で、色々と。このレーベル、「チェリッシュ」の”なのにあなたは京都…
/ My Name is Rock A Billian (Next Stage Japan / 2003) キャロルと言えば矢沢、というのが一般的な捉え方。まあ一連のキャロルはどっちのモノだみたいな騒動も個人的にはどうでもいいわけなのだが、矢沢の陰に隠れたジョニー大倉はもっと評価されてもいい…
/ How About This ( invitation /1986 ) タモリです。表裏ジャケの女の横乳というのが、実にアッケラカンと自主規制の働いていなかった80年代を思わせて微笑ましいのだが。ジャズとタモリというのは切っても切れないものがあるわけだが、ここでは全曲タモリ…
/ ナルキッソス (コロムビアミュージックエンタテインメント / 2006 ) 先日友人のありがたいお誘いとともに行って来たプロモ撮影イベント。往年のロックバンドの健在ぶりに高揚したものだが、とうとうフルアルバムが登場。初回限定の付属DVDには、その…
/ ゴールデン★ベスト ( Columbia / 2005 ) 最近気になるものと言えば、まずはボブ・ディランの新作『Modern Times』ですか。チャップリンかと思いました。あとは、エリック・クラプトンのサポートでも知られるギタリスト、アンディ・フェアウェザー・ロウ…
/ 帰郷 ( 2006 ) 凄い音楽が生まれている現場に立ち会えることなんて、そうそうないけれど。一年程前だろうか、新曲として披露された”帰郷”を生で聴いた時、ぞわぞわっと来た、鳥肌。これほど説明するのが難しいものはない。新進ピアノバンドNatural Recor…
/ Tokyo Local Honk( MONA-008 / 2005) 最近のヘビーローテーションの一枚。これも昨日の続きで日本のバンド。最近では、昨年細野晴臣が『Hosono House』を再現した狭山ハイドパークミュージックフェスティバルにも出演が決まっている。下北沢のカフェ、mo…
/ Same ( J-more / 2006 ) 最近も色々雑多に買っている。アマゾンが多いか。そう言えばアマゾンでは中古扱いになっている海外のストア、caiman-americaって最近エアメールですぐ届くようになりました。ケースが破損したりしていることもあるが、聴ければそれ…
/ LIVE 新宿発・謎の電車 ( アルタミラミュージック / 2006 )いいですねえ。シバさんの大満足74分のフルライブ盤!『タカダワタル的』や『ゴールデンカップス・ワンモアタイム』で名を上げたアルタミラミュージック(最近アルタミラは"バタやん"こと田…
/ Hobo’s Concerts<ロック編> 1974年開催の音楽イベント「ホーボーズ・コンサート」よりいわゆるティンパン・アレー系のミュージシャンの演奏を抜いたもの。こうしたコンピでは、大抵どうでもいい(と言っては失礼だが)演奏も収められていたりするものだ…
/ 律とイサト ( Seals Records / 1999 ) 今年4月に出た中川イサトの極上インスト盤『ACOUSTIC PARADISE』は、丸山ももたろうを交えて、ザ・バンド ”The Weight”や”The Water Is Wide”、マル・ウォルドロン”Left Alone”などを表情豊かに弾きこんでいて、彼…
/ Same( Sony /2006 ) ポール・マッカートニーの離婚、ですか。下世話なニュースで恐縮だが、ヘザーさんとは相性がイマイチだった模様。さてさて、一連のナイアガラものからすると、一番ナイアガラから遠い位置にいると思っていたシャネルズ〜ラッツ&スタ…
27/03/03 ( TONETONE HRAD-00011 / 2006 ) いやはや、奇跡の音源が出てしまいました。2003年3月27日にNHK-FMの番組「ライブビート」で録音された渡・漣の親子共演盤。鈴木慶一さんがオビを書いていたり、出る前から注目していたがこれほどのモノだとは…
/ 30 years young ( BET-TALIS /2004 ) これホントいいなー。実にほほが緩む一枚なのだ。名古屋が生んだウェストコーストを演る実力派バンドであるセンチ。バンドとしての作品のみならず初期竹内まりやのバッキングなど、各々ミュージシャン、スタジオプレイ…
/ Shonan Boys for the young and the young-at heart ( Victor / Aosis 69202 / 2005 ) ティンパンアレイ系人脈参加の大名作『Barbecue』(山下達郎もカバーした「ピンク・シャドウ」など収録)をはじめとした70年代の諸作に加え、まさに湘南サウンドという…
平尾昌晃=平尾昌晃を歌う (キングレコードSKD 102 / 1971) 1971年という発売年からすると、大御所作曲家が提供したヒット曲のシンガーソングライター風自演盤を期待するが、森岡賢一郎、小谷充、竜崎孝路の編曲の元、オールスターズ・レオンが演奏する完…
/ 甦るオッペケペー ちょっとした宣伝ではありますが、しゃべってもいいんだ話 〜書籍篇〜をオープンいたしました(リンクから飛べます)。音楽書籍を中心にレビューを載せていくつもりですので、何卒宜しくお願いいたします。 ところで、高石を聴いて思い出…