/ ゴールデン★ベスト ( Columbia / 2005 )
最近気になるものと言えば、まずはボブ・ディランの新作『Modern Times』ですか。チャップリンかと思いました。あとは、エリック・クラプトンのサポートでも知られるギタリスト、アンディ・フェアウェザー・ロウの新作『Sweet Soulful Music』。ブリティッシュ・ロック界の古株、流石渋い!!クラプトンの横に居た時、なんだかだらしねえオヤジだな〜と思ったものだが、今回は本気ジャケ!見直しました。
一方、日本ではサザンオールスターズがまたシングル出してますね。なんだか売れてますね。ディスコものですが、Aメロはちょっと弱い感じ。でもBメロやサビで泣かせる辺り、外さない所は流石。まあ近年じゃAメロはオマケみたいなもんでしょう。CMなんかで流れるサビが良ければ全て良し。リスナーはリスナーでサビしか知らないし、それ以外興味もない。たまたまアタマから聞こうものなら“こんな曲だったっけ”って言っちゃう始末だし。まあ別に良いんですけど。さて、サザンのギタリストが例の事件で引っ込んでから、サポートギタリストとして借り出されているのが、同じ青学のサークルの後輩、斎藤誠。元々はナカナカ歌えてモチロン弾けるシブいソロアーティストでした。地味にソロ作は多い。
コレ、昨年出たベスト盤ですが、個人的にはシティAORな選曲で纏めて欲しかったのだが、アルバム未収録もしっかり入っているので重宝する。ゴールデン★ベストって、未アルバム化及び廃盤音源を小出しにするベスト盤として有名。
先輩の桑田氏にも匹敵するナリキリ度は極めてセンス良し。スモーキーなボーカルでマイケル・マクドナルドになり切った”リアル・ミー”、”或るグレイな恋の場合”は3日に一度聴きたくなる大名曲。ジャズビートを交えた歌謡AOR”MONEY TALKS”も実にカッコイイ。安全地帯っぽい”TELEPHONE”なんてのもある。デビュー曲でもあるバラード”ワンスモア・ラブ”は、サザンのイメージで聴くともっとオトナな感じか。16ビートな”Oh! キャティー”は冨田靖子主演映画の主題歌とのこと。時代ですね。気に入ったのはそのB面、”アメリカよいよい”。ふざけたタイトルだが、アメリカへの憧憬を絶妙のリリックに載せてウェストコーストサウンドで聴かせる最高の一曲。現シカゴのビル・チャンプリンらのバックアップでアルバムを出している河内淳一がコーラス参加している。
この人、もっと歌った方がいいと思う。