いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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[NEW!!]2023年3月31日発売、スコッティ・ムーア『ザ・ギター・ザット・チェンジド・ザ・ワールド』、オールデイズ音庫『あの音にこの職人1:スコッティ・ムーア編』、ザ・キャッツ『キャッツ・アズ・キャッツ・キャン』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
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[NEW!!]2023年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
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[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
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2009-01-01から1年間の記事一覧

Paul McCartney

/ Good Evening New York City ( HEAR MUSIC / 2009 ) 今年最後はポールの新作ライブで。今年の音楽界。清志郎やマイケル・ジャクスンといったキングの死が、図らずもある種の時代の終わりを宣告する結果となってしまった。加藤和彦のこともあるけれど、こん…

 Troy Seals

/ Now Presenting ( Atlantic SD 7281 / 1973 ) トロイ・シールズの1枚目のソロ。アトランティックからのリリース。本作の後コロンビアから1976年に『Troy Seals』も出している。で、このファーストは今年e-bayでシールド盤を入手できた。ダン・ペンやドニ…

友川かずき 

/ 無残の美(PSF / 1985 ) さて、友川ライブに行って参りました。高円寺ShowBoat。トニカク感銘を受ける。59歳とは思えぬ迫力に付いていくだけで精一杯だった。短い曲を沢山思いつくままに歌うというスタイル。まずはトークに惹き付けられた。「これは盗…

 友川カズキ 

/ イナカ者のカラ元気 ( MODERN MUSIC / 2009 ) 最近惹かれて仕方ないのが友川かずき。以前から気になっていた人なのだけれど、高田渡が亡くなった今、この人こそ神様なのではないかとさえ思えている。26日に今年の行き納めのワンマンに行く予定でいて。な…

Doris Abrahams

/ Labor Of Love ( BIGPINK / 2009 ) 以前Vividから再発されたドリス・エイブラムスの唯一盤が韓国のリイシューレーベルBIG PINKから出ました。紙ジャケってことで購入。元々Philoからのリリースってことで、フォーク畑の人なのだろうが、1976年と言う時代が…

Various Artists

/ Disney Adventures in COUNTRY ( EMI / 2008 ) 東京に居ながらにして、生まれてこのかた30年間、ディズニー・ランドなんぞというものには行った事が無い。でも、ディズニー・ソングというのは嫌いではなくって。むしろアメリカのポピュラー音楽の凄く大事…

Ramblin’ Jack Elliott

/ A Stranger Here ( Epitaph / 2009 ) ランブリン・ジャック・エリオットの新作が国内盤で出るなんて。全くビックリしてしまう。前作『I Stand Alone』(http://d.hatena.ne.jp/markrock/20070207)は日本盤は出なかった。本作はリーマン・ショックが世界恐慌…

Tom Petty & The Heartbreakers

/ The Live Anthology ( Reprise / 2009 ) しばらく休止してましたがこの辺りで再び。昨日は古くからの友人のフォーク歌手、松田亜世くんのライブに遊びに行って来た。ギター(稲葉智)、ベース(山西宏樹)、キーボード(サントリイ坂本)、カホン(安部徹…

Bobby Russell

/ Little Green Apples ( SPV / 2008 ) O.C.スミスの“Little Green Apples”で知られるソングライター、ボビー・ラッセル。ボビー・ゴールズボロに提供した”Honey”やゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの”Sure Gonna Miss Her”なんていう60年代のヒットソ…

友部正人 

/ 少年とライオン ( MIDI / 1997 ) 雨降りはなんだか一日中暗くって困る。こんな日はレコードを聴くに限ると言うわけで、友部さんを聴いていた。友部さんは何度かライブでも観ているけれど、唄を聴いているだけで詩がむくむくと立ち上がってくるという稀有…

Eric Martin

/ Mr.Vocalist X’mas ( Sony / 2009 ) トム・ペティの新作4枚組ライブ・アーカイブなんていう凄いモノを聴き込んでいるもので、ちょっと耳を安らげるためにこんなものを取り出してみた。コレは11月辺りに出たエリック・マーティンのクリスマスソング集。言…

Rejoice!

/ Same ( Dunhill DS-50049 / 1968 ) 怪しい赤ジャケの二人。夫婦だろうか、ダンヒルからリリースされた男女フォーク・ロック・デュオ。無名と思しきところだが、リズム&ブルースっぽい曲での女声は突きぬけてはいないものの、そこそこパンチがある。 60年…

The Hobo King Band featuring 佐野元春 

/ ヤング・フォーエバー (Epic / 1997 ) 一昨日、九段会館で開かれた、「エレック唄の市2009」に足を運んで来た。当日まで行くか行くまいか迷っていたのだけれど、居ても立ってもいられず。 エレックレコード。URCと並ぶ、70年代のインディーズレーベルの走…

 ロック・パイロット 

/ Same ( Warner / 1971 ) 長年欲しいなと思っていた盤。先日未開封サンプルを発見!嬉しかったなぁ。 PYGと並び称されるGS組によるスーパーグループ、ってのが先入観。でも、よく考えてみると、メンバーはB級どころかC級GSの出身。ピーターズの中尾喜…

Felice & Boudleaux

/ A Touch Of Bryant ( CMH Records / 1980 ) 昨日ニュースを見ていたら、松本零士と槇原敬之が和解したとか。まあ比較的どうでもいいけど、アナタも銀河鉄道とか言ってるけどソレ、宮沢賢治だろ、と思わず突っ込みたくなった。まあ何はともあれ和解はめでた…

 Johnny Mathis

/ I’m Coming Home ( Columbia / 1973 ) 安い割に良いレコードってのはビニール・ジャンキーにとって何よりも嬉しい。てなことで言うと、ジョニー・マシスは間違いない。ボーカルやポピュラーのコーナーに300円くらいで捨て置かれていることが多いけど、良い…

Dara Sedaka

/ What’s New ( King Records / 1996 ) まだまだ現役!のニール・セダカの娘デラのスタンダード集。1996年のジャパニーズ・メイドの作。特にバブル期にはよくこう言うジャパニーズ・メイドものが多くあったけれど、本作もそうした流れを汲んだものと見てよい…

 The Rasberries

/ Starting Over ( Capitol / 1974 ) エリック・カルメン、ポップスの王道を行く音作りがその筋のファンには堪らん人です。ブリル・ビルディング的な職人芸を感じさせるソングライティングの妙もあって。だからこそソロになってアリスタに迎え入れられた。ビ…

 長谷川きよし 

/ 40年。まだこれがベストではない。長谷川きよしライヴ・レコーディング。( Columbia / 2008 ) そういえば去年こんなCDを買っていたっけ、と棚で探し物をしていて見つける。小西康陽がプロデュースした長谷川きよしの新作。プロデュースと謳ってはいる…

Neil Sedaka

/ Waking Up Is Hard To Do ( Razor & Tie / 2009 ) 今年出たニール・セダカの新作。御歳70歳にしてこの美声。アメリカン・ポップス・ファンだったら思わず笑みが漏れる盤でしょう。 タイトル曲ももちろんそうだが、自身のヒット曲を子供向けにアレンジしな…

 稲垣潤一 

/ 男と女 2 (Universal / 2009 ) 今日たまたまテレビを見たので。森高なんて長い間お見かけしなかった。てなわけでこの盤をピックアップ。 稲垣潤一ほどの力量のあるシンガーだから、ここ長年パッとしなかったのはファンとして実に悲しい限りだったわけだ…

Nilsson

/ …That’s The Way It Is ( RCA / 1976 ) ニュースを見ていると事業仕分けなんてやってまして。しかし幾らなんでも乱暴ですな。子ども手当と高速無料化が一番金を食う、って誰しも判ってるんだけど、公約だと言われりゃ何も言えないですわな。 そんなことは…

Henson

/ Same ( United Artists / 1974 ) コレは当たりだった。ソフトなソウル風味のむちゃポップ盤。リック・ホールのマッスル・ショールズはフェイム・スタジオ産というけれど、ブルージーさは皆無。ストリングス・アレンジはジミー・ハスケルが担当していて。ヘ…

 Lisa Hartman

/ Hold On ( Kirshner / 1979 ) 女優、シンガーのリサ・ハートマンの2枚目。ドン・カーシュナーのカーシュナー・レコードから出ている。プロデュースはマイケル・ロイド。B-3”Steal Away Again”のみジェフ・バリーのプロデュース。ブリル・ビルディング系の…

Ramones

/ End Of The Century ( Rhino / 1980 ) ラモーンズ。実にイカしたロックンロールバンド。曲の短さも含めて実に愛すべきバンドらしいバンドなんだけど、ポップスファンにはフィル・スペクターがプロデュースしたこの『End Of The Century』と、グレアム・グ…

Stephen Stills

/ Live At Shepherd’s Bush ( EYEWALL/ATCO/RHINO / 2009 ) 最近アーカイブモノのラッシュ状態で、こういう生き急ぐ感じは危ないなと感じているスティーヴン・スティルス。CDとDVDの2枚組がアマゾンでは高すぎるけれど、CD WOWは送料込で1500円。そん…

Timothy B.Schmit

/ Expando ( Lost Highway / 2009 ) ポコ〜イーグルスのティモシー・B・シュミットの新作。まあなんと申しますか、J・D・サウザー同様何をやろうと好きな人でありまして。ジャケからして、今までの定番だった“ウッドストック”な容姿を抜きにしていて、気難し…

Elliott Murphy

/ Lost Generation ( RCA APL1-0916 / 1975 ) エリオット・マーフィーというと、ブルース・スプリングスティーンのようなディランズ・チルドレンのロック詩人というイメージ。こちらは西海岸録音のセカンド。 ディランを思わせる疾走感のある詰め込みフォー…

David Amram

/ Summer Nights, Winter Rain ( RCA KPL1-0169 / 1976 ) コレは実に趣味の良いレコード。針を落とすとメロウなジャズ・バラードが。A-1”Summer Nights / Winter Rain”。いいなぁと聴き惚れてしまう。クラシック作曲家、フレンチホルンをはじめとしたマルチ…

Dave Van Ronk

/ Songs For Ageing Children ( Cadet CA 50044 / 1973 ) デイヴ・ヴァン・ロンク。粋なフォークシンガー。酔いどれた高田渡なんかと被るイメージがあって。ディランが居た時代のグリニッジヴィレッジの空気を保ち続けた人。2002年に惜しくも亡くなってしま…