2015-01-01から1年間の記事一覧
えっ、もう年末なんですか、という位に年末感がない。そう感じるようになったのはここ10年くらいかな。子どもの頃にやっていた大掃除もしない。永遠の円環運動のような一年。年越しそばを作って、おせち料理を食べて、凧揚げして、年賀状書いて、みたいな儀…
ボブ・ディラン来日でまた陽の目が当たりそうなブートレッグ・シリーズ12弾『1965-1966 The Cutting Edge』。ここ20年のディラン公式盤で初めて、発売と同時に買わなかった。ディラン・ファン失格かな。なんだか今年は以前のような高揚感でこういった蔵出し…
64年の秋にウェスト・ヴァージニアを離れた 若い男が燃える情熱を抱いて 僕は歌手だ、それもとびきりだと言われてきた 多くの人がそうだったように 数多の金の壺を探し求める ウェスト・ヴァージニア・スーパースター 歌い、ギターを奏でて 夢を掴み、ビンに…
年も暮れに差し掛かり…今年一年頑張った自分を褒めてあげよう、などと理由を付けてずっと聴きたかったレコードを買う、という儀式。こんなことを毎年やっているような… 今年の気分だったレコードは、ルイ・ジョーダン!ずっとオリジナルで聴きたかった『Some…
ブライアン・ウィルソン・バンドから古巣マイク・ラブ・バンドへ。歌う場所は変わっても、カール・ウィルソンのパートや往年のブライアンのファルセットを歌える人は彼を置いて他にいない。新しいものを作ることも大切だけれど、スバラシイものを残していく…
12月8日。真珠湾攻撃の日、とか言うけれどやっぱり、1940年に生まれたジョン・レノンが1980年に40歳で暗殺された日…ジョンの命日という印象の一日だ。そう言えば私の父の誕生日もこの日だったから、何かと色々なことを思ってしまう。 誕生日というと、先月の…
ELO名義のジェフ・リンがカムバック!思えば『ZOOM』から14年。あの頃はジョージがまだ生きていた。そのジョージのトリビュート・ライブの音楽監督だとか、プロデュース業の人でこのまま終わるのかな、という感覚もあったけれど、しっかりレコーディング・ア…
/ I’m Stranger Too!( Poppy[RCA] PYS 40013 / 1970 ) クリス・スミザー!久々に聴いたら…もう最高の気分だ。家から一番近くにある中古レコード屋、ほぼ毎日のように行っている三鷹のパレードにて、ちょっと割れてるけどもし良ければ…ということで頂いてし…
パリで同時多発テロ…まず始めに言っておくと、こんなことが決してまかり通ってはならない。しかし、まことに起こるべくして起こってしまった悲劇でもある。公的な場所におけるイスラーム教徒のブルカ(スカーフ)着用禁止法が2010年にあり(ユダヤ系のサルコ…
レココレ誌11月号のニュー・アルバム・ピックアップに掲載していただいた拙盤と共に掲載されているのを見て、即買いしてしまった1枚『Hollywood Vampires』(Universal / 2015)。ハッキリ言ってむちゃくちゃ良かった!何気なく毎日聴いている始末。アリス・ク…
先月10月20日に行われた『古井戸「再会」仲井戸麗市×加奈崎芳太郎』ライブについて思うこと、明月堂書店・極北ブログに寄せた2話目(完結編)です。 古井戸が終わり、始まる(2) いしうらまさゆき【第2回】−月刊極北 http://meigetu.net/?p=3438 それにて…
明月堂書店、極北ブログに寄稿させていただくことになりました! 先月10月20日に行われた『古井戸「再会」仲井戸麗市×加奈崎芳太郎』ライブについて思うこと、2話完結の1話目です。 古井戸が終わり、始まる(1) いしうらまさゆき【第1回】−月刊極北 http:…
ゴリウォッグス改めクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)と言えばアメリカン・ロックでもずぶずぶスワンピーでロッキンなサウンドがインパクトのあるグループだけれど、レコードをリリースしての活動期間は1968年から1972年までの4年、と意外…
/ Crosseyed Heart( Mindless Records / 2015 )キースの新譜。手に取らないわけにはいかなかった。ソロとしては3作目。気がつけば71歳、前作『Main Offender』は1992年、つまり23年前だった!今作同様スティーブ・ジョーダンとの共同プロデュースだったそ…
しばらく更新が空いた内に、夏も終わり…大分涼しくなってきた。9月16日にはウルトラヴァイヴの流通で4枚目のアルバム『作りかけのうた』が無事リリースされた。本当にお陰様で…参加して下さった方、応援して下さった方、そしてプロデューサー…色々な方の御力…
オリンピック・エンブレム騒動。ツイッター等で炎上っぷりをリアルタイムで眺めていたから、TVや新聞が後手に回ってしまうほどの、ネットの現実社会への確かな影響力を実感できた。でもコレ、今の社会のあり方や進もうとする方向への潜在的アンチだろうとは…
クレジットに目を光らせて60〜70年代のレコードを聴くのは面白い。生身の人間がモノを言った時代。レコードを集めていくとわかったけれど、プロデューサー・ミュージシャン・エンジニア・スタジオ…と、そう多くはない一群に分類できる。マッスル・ショールズ…
横浜赤レンガ倉庫1号館で8月1日〜9月13日まで行われているイベント「70’sバイブレーション YOKOHAMA」(http://www.momm.jp/70/index.html)。『SWITCH』の増刊号(なんとハリー細野& Tin Pan Alleyの中華街ライブDVDが付属。)も出ていたけれど、こう…
4枚目のアルバム『作りかけのうた』のリリースが決まり、いよいよ慌ただしくなってきた。芽瑠璃堂さんのトピックでも取り上げていただいた。嬉しいなぁ。予約開始しています! http://www.clinck.co.jp/merurido/catalogue.php?srcbnr=8004昨年からほぼ躁状…
どうにもレコードには勝てない。煩悩を断ち切ろうとしてもレコードだけはダメだ。学生の頃から変わらない。音もそう。新しい音楽は新しいメディアで聴いた方が良いに決まっているけれど、古い音楽はレコードに軍配かな、と改めて思っている。懐古趣味では全…
The Fifth Avenue Band(FAB)と言うと、60年代のグリニッジ・ヴィレッジ・シーンの中でも玄人受けするバンドだったように思う。前身のThe Strangersもそう。R&Bの影響下にあるフォーク・ロック・サウンド。実は永遠のアマチュアリズムみたいなものが魅力な…
この暑い夏に白い冬というのも唐突だけれど… 先日レビューで取り上げたウェイン・カーソンが今月亡くなった、というニュースにびっくりしていたら、今度は音楽の世界ではないけれど、鶴見俊輔さんが亡くなったと知り愕然としてしまった。何を隠そう『図書』…
行きつけのレコード屋で会計を済ませた後「こんなの持ってますか?」と聴かれたのが盲目のSSW、チャーリー・スターの『Tough & Tender』。ジェイムス・テイラーやキャロル・キングなどのスワンピーなカバーも含む大好きな盤だ。 「それ大好きで持っています…
エリック・カズ(http://www.erickaz.com/)の41年ぶりのソロ新作。オリジナル・タイトルはシンプルに『Eric Kaz』。41年って…私の人生はそれにすら満たないし。凄まじいこと。日本のSSWものなどで有名な輸入盤店「プー横町の家」(ロギンス&メッシーナですね…
表記がJ.D.サウザーからJDサウザー、とマイナー・チェンジしていたけれど。JDサウザー69歳の新作。寡作の人、というイメージで大滝詠一と被るのは、1984年の『Home By Dawn』から新作のリリースが途絶えてしまったことにある。大滝も同年の『イーチ・タイム…
70年代のシンガー・ソングライター・ファンにとっては、大物のリリースが相次いでいる感もある。JDサウザーにジェイムス・テイラー、そして2002年の日本公演が書き下ろし新作を制作する活力になったというまさかのエリック・カズ。リンダ・ロンシュタットな…
ニール・セダカの共作者(”Laughter In The Rain”、”The Immigrant”、”Bad Blood”、”NewYork City Blues ”…”Solitare”はカーペンターズも歌いました)として知られるフィル(フィリップ)・コディのファースト・アルバム。ワーナーからのセカンドは名盤探検…
フェリス&ブードロー・ブライアント夫妻。オールディーズ探索をしていてぶつからないはずの無い名前。個人的には高校生の時、高田馬場の中古レコード屋タイム(懐かしい!)でエヴァリー・ブラザーズのベスト盤を買いまして。心酔していたサイモン&ガーフ…
シンガー・ソングライターの快楽。何故自演ソングライターのレコードに魅力を感じるのか。そもそも1970年代、ジェイムス・テイラーやキャロル・キングといったシンガー・ソングライターに日の目が当たったのは、ベトナムで疲れた時代の空気に適合しただとか…
高田渡の息子、高田漣による高田渡カバー集。高田渡のベスト盤『イキテル・ソング〜オールタイム・ベスト〜』、そしてデビュー前の日記『マイ・フレンド〜高田渡青春日記 1966−1969』に合わせてリリースしようという新生ベルウッド・レコードからの提案だっ…