2018-01-01から1年間の記事一覧
ノブ・リック・アッパー10000なんて言っても、なんじゃそりゃ?となりますが。エリック・ジェイコブセンが在籍したモダン・フォーク〜ブルーグラス・グループ。エリック・ジェイコブセンといえばジョン・セバスチャン、ザル・ヤノフスキーらのラヴィン・スプ…
隠れ大江千里ファンって男性に多いんじゃないかな。何を隠そう私もそのひとり。アルバムは全部聴いていると思う。渡辺美里とかエピックソニーの関連作から入って、リアルタイムでは”格好悪いふられ方”がミリオンになったのを目撃した。ジャズ化してからも一…
発想が斬新だと感じたレコード。坂本九にリアルタイムの日本のフォーク・ヒットを、アメリカのカントリー・ミュージシャンをバックに歌わせる、という。編曲のクリフ・ロバートソンは俳優とは別人でパット・ブーンなんかを手がけた人らしい。選ばれているの…
遅れてきたフォーク・シンガー高橋忠史(1977年デビュー)の隠れた大名盤。現在闘病中の石川鷹彦がアコギ、ガット、フラマン、ドブロ、キーボード、シンセなどで全面参加したアコースティックな音作り(山田秀俊もキーボードで参加)。石川大先生の全面参加…
ロシアから荷物が届いて何だったかな、と思ったら以前e-bayで注文したスティーブ・ペリー25年ぶりの新譜だった。タイトルは『Traces』(軌跡)、いや、てか奇跡かな、と。今年10月5日リリース。『FOR THE LOVE OF STRANGE MEDICINE』が出たのは1994年。これ…
久々の更新。レコードもライブも色々盛り沢山な今日この頃で。10月27日はご本人から直接お電話頂いたもので、行かないわけには!とばかりに、私のファーストでアレンジをして頂いた(第二、第三の円熟期を迎えておられる)佐藤龍一さんのライブat大森・風に…
あれ?こんなのあったっけ?といって感じのデル・シャノンの盤。1961年の”Runaway”以降、飛ぶ鳥を落とす勢いで”Hats Off To Larry”諸々をヒットさせていったものの、ビートルズ、モンキーズ以降のポップシーンの中ではちょっと先輩だったわけで、2歳下のロイ…
10月18日の鈴木慶一さんのイベント「Aerial Garden Sessions」。vol.2のゲストは奇才SSWのダニエル・クオン(http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/9241)!ダニエルくんはレコード仲間でもあり、アルバムのジャケット・デザインでもお世話になっている。てな…
ボズ・スキャッグスの新譜。期待通りのスタイリッシュなブルーズ。近作は毎度買ってますが、ハズレなし。というかミュージシャンとしての老年期にさしかかって、ここまで円熟した色気のある音を作れているのは凄い。ブルーズの底力かな。いまだにAORのボズを…
個人的にはリアルタイムで手に入れた初めてのアート・ガーファンクルのアルバムだった1993年の『Up Til’ Now』。一般的に流通しているのはCDだけれど、世界的にはカセット(欧米では2000年代までしぶとく残っていた)と、LP(ヨーロッパやブラジルなど)も出…
今聴いているのはスティーヴ・マリオットのソロ『Marriott』。スティーヴ・マリオットは1991年に44歳という若さで不慮の事故で亡くなった。もうちょっと長く生きていれば、キャリアを総括する名作を再び生み出せたのにな、といまだに思う。最近はハンブル・…
先行シングルの一瞬ちょっとダサイ感じの”Come On To Me”辺りの先行シングルをとってきて、「才能が流石に枯渇した」だとか、「前作『NEW』に比べて地味」だとか、好き勝手言っているヒトビトも多いポール・マッカートニーの新作『Egypt Station』。たぶんそ…
久々の更新。相変わらずのレコ買いまくりなのに、それについて書く気が起こらない日々で。ある種の無力感。嘘ばかりがまかり通る腐りきった世の中に絶望して…と言ったらカッコ良すぎるけれど(笑)最近出した本のことで色々頭が一杯だった、というのもある。…
アイドル的人気を博していた時代のチェッカーズ映画のサントラ(のはず)。まーなんでしょうね。60年代で言えばスパイダース映画とかそういう類かと。正直熱心に聴いていたわけではないけれど、芹澤廣明ワークスを追いかけているうちに、初期チェッカーズのL…
日本でもアメリカでもイギリスでも、1973年位までのロック音盤にハズレはない。シューベルツ〜ジローズの杉田二郎の70年代初頭盤も素晴らしい。ソロとしては2枚目にあたる『旅立つ彼(ひと)』は佐々木勉のタイトル曲を除き、作詞・なかにし礼、作編曲・深町…
8月31日のアレサ(アリーサ)・フランクリンの葬儀。スティーヴィー・ワンダーが"make love great again"なんて言っていた。本当にそうだと思う。「アメリカ」などという国家とか、家族だとか、たかだか近代に作られた価値は脆いものだし、素直に信じてはい…
音楽ブログにて、哲学の本のお知らせは唐突かもしれませんが、9月上旬に初めての単著となる『哲学するタネ【東洋思想編】』(明月堂書店)を出版する運びとなったので(2017年10月から始めた同名インターネットラジオ番組の書籍化)、お知らせできればと思い…
普通に良音だな〜と感心しているのはブルーズ三大キングのひとり、” Born Under A Bad Sign”で知られるアルバート・キングの1970年作でエルヴィス・プレスリーのトリビュート作。とはいえこのLPはオリジナル(原題『King, Does The King’s Things』)ではな…
プロデューサーのジョー・ヴェネリ(Joe Venneri)に引っかかって買ってみた一枚。1974年、CrunchというNYの知らないレーベル。正直ジノ・ヴァネリのキーボーディストのジョー・ヴァネリだと勘違いしていた。"ヴァネリ"ではなく当のジョー・"ヴェネリ"は「ラ…
ガール・ポップ・シンガー須藤薫が1980年にCBSソニーからデビューする前に参加していた、シティ・ポップ系の自主盤(としばしば語られる)。全体的にサウンドのレベルが高く、トラックによってはジャケットからは想像できない驚愕の音。11曲中10曲を手がける…
なぜこのタイミングになったのか、と思ったけれど、グレアム・ナッシュがホリーズを脱退した1968年から今年で50年だった!まさに長きに亘る”Over The Years”なキャリアを総括した2枚組ベスト盤。しかし既に2009年、Atlantic/Rhinoから未発表テイク・ミックス…
8年ほど前に「楽器道」というタイトルで、拙ブログで楽器について語っていたのを思い出した。当時は通りすがりの方からのコメントや質問があったり、ギター好きの人からの反響が大きかったことを思い出す。それも今は昔。楽器屋が潰れたり(わが町三鷹にあっ…
2016年から書き続けていた哲学の本。全部で70章、約400ページ×3冊分の分量になってしまったのだけれど、やっと1冊分が校了。ネットでラジオ番組(極北ラジオ・石浦昌之の「哲学するタネ」)をやらせてもらっている明月堂書店から9月上旬に発売予定となってい…
グリニッジ・ビレッジのフォーク・シーンから飛び出してきたフォーク・シンガー、パトリック・スカイ。「Sky」は芸名。名門Vanguardから1965年に『Patrick Sky』でデビューしている。その巧みなフィンガー・ピッキングと語り口は、ジョン・セバスチャンから…
暑いですね。毎日汗、汗、汗が全くもってひどい。温暖化も一つ上の局面にきた感じ。被災地の方々にとっても辛い夏だと思う。普段通りの生活に一早く戻れることを願う。引越しで300枚くらいレコードを売ったのだけれど、売った分かそれ以上がここ2ヶ月でまた…
1976〜83年に放映されたアメリカの人気コメディ・シリーズ「ラバーン&シャーリー」の主人公がリリースした盤。女優のペニー・マーシャル、シンディ・ウィリアムスがガールズ・デュオになり切って、アメリカでいう所の青春の60年代ポップスを歌っている。取…
一番好きな声、と言われたら「アート・ガーファンクル」と答える。これは何十年たっても揺らがない。だから、病気で一時期声を失ったものの、少しずつ復調して、昨年も来日してくれたことを嬉しく思う。思えばアーティがきっかけで出会ったアーティストにジ…
グレン・フライ(ex.イーグルス)追悼、というタイミングでリリースされた3枚組(+DVD)ボックスセット『Above the Clouds』にロングブランチ・ペニーホイッスル(グレン・フライ&J.D.サウザー)のAmosからの唯一作が丸々収録されていた。 国内初CD化、と…
先日の金曜日、ピーター・アッシャー&アルバート・リーの東京コットンクラブ公演、行って参りました。ピーター&ゴードン時代は妹のジェーン・アッシャーがポール・マッカートニーと付き合っていた縁でレノン&マッカートニーの楽曲提供を受け、”A World Wi…
ちょっと中性的なお名前ですが、70年代前半に2枚のアルバムを残している男性シンガー・ソングライター。特にこのファーストは、「加藤ヒロシとそのグループ」がバッキングを務めたニュー・ロック隠れ名盤。牧歌的なフォーキーも、バッキング如何によってはこ…