いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Patrick Sky / A Harvest Of Gentle Clang ( Vanguard / 1966 )

markrock2018-07-23


グリニッジ・ビレッジのフォーク・シーンから飛び出してきたフォーク・シンガー、パトリック・スカイ。「Sky」は芸名。名門Vanguardから1965年に『Patrick Sky』でデビューしている。

その巧みなフィンガー・ピッキングと語り口は、ジョン・セバスチャンから高田渡までを虜にしたミシシッピジョン・ハートに音楽性の多くを負っている。アイリッシュネイティブ・アメリカンのルーツをもっている、というのもフォーク・シンガーらしい。彼とブルース・マードックジョーン・バエズの妹ミミとデュオを組んでいたディック・ファリーニャ、そしてデヴィッド・コーエン(後のデヴィッド・ブルー)を売り出すために1965年にエレクトラが編んだコンピレーションのタイトルが『Singer Songwriter Project』。フォークの様式を借りながら、自分の言葉を載せたところから「シンガー・ソングライター」という言葉やスタイルが生まれたんだった。

『A Harvest Of Gentle Clang』は勢いに乗るパットの2枚目。ファーストと同じフォト・セッションで撮った写真をジャケットに使い回していることがわかる。A面ラストの”Keep On Walking”はバリー・コーンフィルドやボブ・イエリンなどを交えたジャグ・バンド風のライブ録音で、メロディは高田渡の”自転車に乗って”の原曲と思われる。


Vanguardでの2枚に続き、Verve Forecastから2枚をリリース。1973年のAdelphiの『Songs That Made America Famous』まで、正統派フォーク・シンガーの良作を個人的にはよく聴いていた。