暑いですね。毎日汗、汗、汗が全くもってひどい。温暖化も一つ上の局面にきた感じ。被災地の方々にとっても辛い夏だと思う。普段通りの生活に一早く戻れることを願う。
引越しで300枚くらいレコードを売ったのだけれど、売った分かそれ以上がここ2ヶ月でまた戻ってきてしまった。我ながらキリがない。先日は本当に久しぶりに下北フラッシュ・ディスク・ランチを訪問。そう、下北沢の再開発の工事が進んでいてビックリした。色々買ったけれど、フラッシュらしいと思ったのがロッド・マッケンの『McKuen Country』。歳をとったらロッド・マッケンが分かる大人になりたい、と思ったものだった。詩人であり、俳優であり、ソングライター、歌手でもあるロッド。ジャック・ブレルのシャンソンを英語詩にした”If You Go Away”が特大ヒットし、スタンダードとなった。ロッドの曲はフランク・シナトラ、バーブラ・ストライザンド、グレン・ヤーブロー、アンディ・ウィリアムスなど色んなシンガーに取り上げられている。1969年にオリヴァーが歌った”Jean”(ボブ・クルーのプロデュース)も印象深い。で、この『McKuen Country』はその名の通り、ロッド・マッケンがカントリーに挑んだという異色作。ただ、よく考えると並み居るカントリー・シンガーが既にロッドの楽曲を取り上げていた。中身はナッシュビル録音とカリフォルニア録音が混在。結構良かったのは”Silver Threads And Golden Needles”。ギター・ソロがベンチャーズか?と思ってしまったけれど、おそらくビリー・ストレンジ。他にもグレン・キャンベル、スニーキー・ピート、そして元々ギタリストだったドン・コスタがギターで参加。ピアノではピート・ジョリー、珍しいところではピート・シーガーやバリー・マクガイアが参加。そうそう、ジョン・デンバーが歌ったビル&タフィの”Guess I’d Rather Be In Colorado”やクリス・クリストファソンの”Help Me Make It Through The Night”も独自の美学で訥々と歌っていて◎。
あと、最近手に入れたロッド・マッケンものは1972年にスタニヤンから出た『The Amsterdam Concert』のプレゼンテーション・コピー。ロッド自身のハンド・ナンバリングとサインが左下に入っている。吉祥寺のレコ屋の500円箱で発見した。