2016年から書き続けていた哲学の本。全部で70章、約400ページ×3冊分の分量になってしまったのだけれど、やっと1冊分が校了。ネットでラジオ番組(極北ラジオ・石浦昌之の「哲学するタネ」)をやらせてもらっている明月堂書店から9月上旬に発売予定となっている。詳細はまたお知らせしたい。
そんなこんなで、古今東西の哲学書をレコードを集めるように集め、読み続ける日々が(いったんは)終わる。資料として集めた本の一部を段ボール2箱分ほど古本屋に売ると思いのほかスペースが空いたので、またレコード屋に向かう。
7月末のセールが終わり、宴の後のようになった店内に、同じ人が売ったと思しき日本のニュー・ロック関係のレコが多数。まず驚愕したのがFlower Travellin’ Band『Satori』のオリジナルがCD以下の価格で投げ売りされていたこと。天割れ、盤やジャケもBマイナスレベルでコンディションはかなり悪かったけれど、掠め取るように買ってしまいました。長年憧れの盤だった。音は最高!
そしてこれも心の中で「おーーー!」となってしまったのが、Chibo & The Bayside Street Bandの『Bayside Street』。柳ジョージ(譲治)、陳信輝が在籍した本牧のブルーズ・バンド、パワーハウスのボーカリストだったChibo(Chibow)こと竹村栄司のバンドが1981年にリリースした、ロックン・ソウルな大名作。発見した瞬間から宝物に出会えたような気分。クレイジー・ケンこと横山剣さんも激レスペクトするChiboさんのソウルフルな喉とゴキゲンなロックンロール/R&Bサウンドはどこを切り取っても好きな音だった。元々映画館で『ゴールデン・カップス・ワン・モア・タイム』ってやつを観まして(2004年かな)、そこでカップスについてコメントしていたのが、Chiboさんの初見。コワそうな人だな、という印象は今も変わらない。ワタシなんぞは一生かかっても及びもつかない、完璧な不良の音楽ですよ。カップスの映画のタイトルになった”One More Time”(ゼム時代のヴァン・モリソンの曲)も『Bayside Street』では演っている。”I’m Wishing For Tomorrow 〜明日になれば〜”っていう曲が良すぎて、先ほどから10回くらいリピート中。プロモーション資料も封入されていた。