/ Waking Up Is Hard To Do ( Razor & Tie / 2009 )
今年出たニール・セダカの新作。御歳70歳にしてこの美声。アメリカン・ポップス・ファンだったら思わず笑みが漏れる盤でしょう。
タイトル曲ももちろんそうだが、自身のヒット曲を子供向けにアレンジしなおしたという企画。カレンダー・ガールが恐竜のオモチャになったM-2”Dinosaur Pet”、僕のオモチャはどこ?なんてなM-3”Where The Toys Are ”、そしてキャプテン&テニールに提供したヒットはM-4”Lunch Will Keep Us Together”と姿を変えて。”Happy Birthday Sweet Sixteen ”は”Happy Birthday Number Three”だよ。3歳のコドモが歌うなんて反則です。御気楽な企画ながら、打ち込みは使わず、ニール自身のアクースティック・ピアノに生ドラム・ベース、ギターをダビングした形。だから音も自然そのもの。コーラスのアマンダ&シャルロット・セダカってのはひ孫?チルドレン・ヴォイスとの絡みもなかなか可愛くて聴きモノ。
子どもの目線で地球を見渡すと、全く違った世界が広がっている。そんなことにも気付かせてくれる微笑ましい好盤。M-6の名曲”Laughter In The Rain”も傘とブーツは忘れずに、なんて歌うピチピチ・チャプチャプ・ランランランなナイス・テイクで途端に気に入ってしまった。