/ You Are The Sunshine Of My Life ・Laughter In The Rain ( Columbia 1973・1975)
レイ・コニフと言えばMORの定番。その絶妙な選曲と浮遊感のあるソフトなコーラスは名人芸の域。一時期のソフトロック再評価の流れの中でもさほど注目されなかったのが不思議なくらいだ。
こちらは2in1でおいしくCD化されたもの。70年代のヒットを最高のアレンジとコーラスで披露している。こんなのが掛かってる喫茶店なら何時間でも読書できます。
ベストと感じたのはスティーヴィーとニール・セダカの両タイトル曲。しかしそれ以外も面白くって。まず1973年盤にはエリック・ワイズバーグ自身がアレンジした”Dueling Banjos”ならぬ”Dueling Voices”が。コーラスの追いかけっこ。発想が面白いよね。あとはケニー・ランキンの”Peaceful”がとびきりそれこそピースフルに響くヴァージョンが収録されていたり。1975年盤には、最近やっとCD化が決まったアラン・オデイ作の”Angie Baby”(ヘレン・レディ)とか。他にも”Mandy”(バリー・マニロウ、スコット・イングリッシュとリチャード・カーの作)、”Cats In The Cradle”(ハリー・チェイピン)、”Feel Like Makin’ Love”(ユージン・マクダニエルズ)、”Sundown”(ゴードン・ライトフット)などなど70年代のラジオチャンネルを聴いている様な感じで。