/ What’s New ( King Records / 1996 )
まだまだ現役!のニール・セダカの娘デラのスタンダード集。1996年のジャパニーズ・メイドの作。特にバブル期にはよくこう言うジャパニーズ・メイドものが多くあったけれど、本作もそうした流れを汲んだものと見てよい。
CMに使われたM-2”What’s New”をはじめ、しっかり生ジャズ・トリオをバックに清楚な歌声を聴かせてくれる。取り立てて印象深い声というわけでもないし、特に深みも無いんだけど、親の七光りでもこれだけ歌えればマア十分という気になる。間違ってもコレをジャズボーカルものとして聴いてはいけないが、今聴いても余りまったく嫌味がないプロダクション。深夜のお供に最適。
ニール・セダカとフィル・コディが作ったM-5”Alone At Last”やニールとデラが共作した正統派ピアノ・バラードM-9”Goodbye”が注目すべきところ。また、ジャズ・スタンダードに混じってマイケル・フランクスのM-7”The Lady Wants To Know”を取り上げているのも評価したい。