いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Bobby Russell

markrock2009-12-06

/ Little Green Apples ( SPV / 2008 )


O.C.スミスの“Little Green Apples”で知られるソングライター、ボビー・ラッセル。ボビー・ゴールズボロに提供した”Honey”やゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの”Sure Gonna Miss Her”なんていう60年代のヒットソングを作った人でもある。曲が生まれた瞬間に立ち会える気がするソングライターの自演盤は好きな分野なのだが、ボビー・ラッセルはレコードしかない時代が実に長かった。いつCD化されるんだろうと思っていたら、去年知らぬ間にベスト盤が出ていたらしい。しかしコレ、ポップなジャケット・ワークに騙されてしまったけれど、大事な”Little Green Apples”と”Honey”の2曲からして、盤起こしじゃないですか!しかも、無音時のノイズを誤魔化すためにフェイド・アウトにしているという。こんな人でもまともなマスターが残っていないのか…。持っているLPは大事に取っておこう。


Honey”はコード進行で言えば”Gentle On My Mind”なんかと同じタイプなのだが、本人のボーカルでもなかなか良い。ナッシュビル出身ということで、そこはかとなく漂うカントリー・タッチの甘さが魅力かな。”Sure Gonna Miss Her”はゲイリー・ルイスと同オケのように思える代物で、デモ・レコードの雰囲気を味わえる。ボビーのボーカルはふんわりとした低音で、”Blue Velvet”とか”Since I Fell For You”といったスタンダードものを、歌手としてレコーディングしてもいる。


彼は1992年に51歳と言う若さでこの世を去った。それも彼の再評価を遅らせた一つかも。11月にリリースされたばかりの、ボビーとバーゲン・ホワイトがSparレコードでデュオ・レコーディングした楽曲を集めたコンピレーション『Bobby & Bergen』を聴かねばと思っている今日この頃で。