/ 帰郷 ( 2006 )
凄い音楽が生まれている現場に立ち会えることなんて、そうそうないけれど。一年程前だろうか、新曲として披露された”帰郷”を生で聴いた時、ぞわぞわっと来た、鳥肌。これほど説明するのが難しいものはない。新進ピアノバンドNatural Records、9月6日発売の待望のデビューミニアルバム『ゆるりと行こう』(FAB CD-0002)に収録予定のシングルが(http://www.mf247.jp/view/index.php?module=msc&msc_id=0044885001)より無料ダウンロード決定。これは近年稀に見るアタリ曲。故郷を時折思い浮かべて切なくなる人、今何かに一生懸命打ち込んでいる人、そして運命に負けそうになったことがある人、はもちろん、頑張っている人も頑張っていない人も、熱く燃える自分のココロさえ信じているならば、(その炎が燻っていてたとしても、ね) 絶対に響くものがあるはず。とにかく必聴です!!ちなみにアルバムにはその他にも、全曲シングルカットしたくなるような選りすぐり・粒ぞろいの名曲を凝縮。ちなみに、近場の人もそうでない人も、是非ライブには足を運ぶべし。ライブは音盤を余裕で超えてます!
彼ら、Natural Records。前身バンドTrans Ideal Spaceから数えるとおよそ5年の活動歴を誇るバンド。固定メンバーはボーカル・ピアノ・コンポーズの宮 武弘、ベースの千田大介、ギターの加藤ケンタという布陣。はっぴいえんどフォロワーの素晴らしいバンド、ママレイド・ラグにかつていた山田潤一郎がドラムスを務めた事もある。日本の音楽シーンではピアノ主体のバンドは意外に珍しく、その多くはシンガーソングライターものに限られている。しかし彼らNatural Recordsは、シンガーソングライター的資質を兼ね備えた宮の見事なストーリーテリングの才は言うに及ばず、千田のバンドの音に埋もれない表情を持つファンキーなベースラインと、加藤のジャジーなアプローチが確固たる“ピアノバンドの音”を形成。一本筋の通った正統派ポップスを演じても、ファンク、ジャズ、ロックの芳醇な香りがそこかしこに。また、バラードでもロックを感じさせる宮の歌声は、音楽が単なる癒しやBGMに成り下がっている昨今だからこそ、聴く価値のある肉声。彼の歌うNatural Records−ありのままの記録−は平凡な日常なんかじゃけしてない。平凡な日常をそうでないものに変えていこうという気迫に、満ち溢れている。
冷めた音楽なんてつまらない。クールって何? 熱くって何が悪い!Catch The Groove!!
http://www.naturalrecords.net/