いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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 Natural Records

markrock2011-09-10

/ Going Up( Happiness Records / 2011 )


行って参りました、9月6日(火)の渋谷CLUB QUATTROで行われたナチュラルレコードのツアー・ファイナル!!まだ興奮が身体の中に残っている。こんなライブも珍しい。4人のメンバーの放出するエネルギーがそれだけ想いの深いものであったからではないかと思うのだが。


超満員の会場にうずまく熱気を飲み込んで演奏が始まって、2時間半、息もつかせぬステージング。毎回これほどまでにパワーアップした姿を披露してくれるのだから恐れ入る。今回ワンマンで改めて感じた事は、楽曲の良さに加え、各人の演奏の上手さ。ボーカル・ピアノの宮 武弘は圧倒的な”伝えたい”エネルギーで歌い倒す。以前から思っていたけれど、シング・ライク・トーキングなそのボーカル・スタイルはラップの域に達しているな、と。ステージが進んでいってもピッチが揺るぐことはない。ギターの加藤ケンタはテレキャス、エレガットを使い分け、ごまかしの効かないジャスト・タイミングなフレーズを繰り出してきて。ベースの千田大介は曲によってエレキベースウッドベースを持ち替えて、さりげなくも歌っている動きのある音を出す。そしてドラムスの越智祐介は、ドラムンベースっぽいフレーズも平気な顔をして叩く。バラードでも存在感があって、半端ない力量ですよ。そしてそのバンドの音は、どうしようもなく、ロック。ラップトップもあったけれど、その本質は4人のロックバンドの生演奏のスリリングさにある。ライブ、そして生身。これは変容するポピュラー音楽界の帰るべき道として、一つのキーワードになると信じている。


話していることが歌になる、ってのは、ミュージシャンなら理想なんだろうけれど、なかなかそれは出来そうで出来ないもの。音楽で思っていることを伝えるのは簡単なようで難しいことだ。でも、宮武弘の曲にまつわるMCを聞きながら、思想が歌になる過程を見る思いがして。良いことも悪いことも、ひっくるめて、包み隠さず、歌になっているんだな、と。


ライブには色々なメッセージがあったけれど、漠然と言うならば、「何か動かないと」というそわそわした気持ちになった。


さて、6月にリリースされた3枚目(ミニアルバム含め)のフルアルバム『Going Up』もこのタイミングで紹介しようと思っていた。TOKYO FMの番組「RADIO DRAGON」のテーマ曲ともなった”クロスゲーム”も収録された全9曲。最高傑作とも言える出来でしょう。


ライブでの人気曲で先行シングルにもなっていた”オレンジとブルー”、そして"Vivid"、"STAND UP!"、今回のワンマンのエンディングに選ばれた"君はまだ起きてるかな?"3曲のライブ・ヴァージョンも入っていて、これがライブの音になっているのは大・大正解!なぜならライブは彼らの真骨頂なんだから!!

公式HP
http://naturalrecords.net/
ディスコグラフィー
http://naturalrecords.net/discography/