日本のフォーク・ロック
/ hane(はね / ありがと ( mieux records / 2010 ) 本日発売された、群馬発の女性シンガー・ソングライターのマキシシングル。彼女と同郷の友人から勧められたのがきっかけで耳にしたわけなのだが、実にフレッシュで素直な歌い手だな、とこれまた素直に感…
/ 終わらない歌 ( ヒートウェーブ / 2000 ) 歌心のある歌手ってのもそうそういないものだけれど、この人は太鼓判を押したいシンガー。男臭くて、人間味に溢れてて、ちょっぴり寂しがり屋で、諦めないまっすぐな意志があって。女性が惚れるのも判るけど、男…
/ 昨日のつづき ( 冬樹社 / 1984 ) 南佳孝さん、先日テレビに出てましたね。定番”スローなブギにしてくれ”、に郷ひろみがカバーした”モンロー・ウォーク”、薬師丸ひろ子が取り上げた”スタンダード・ナンバー”と3連発。茅ヶ崎のライフスタイルも含めて、良…
/ 言葉にならない、笑顔をみせてくれよ ( ビクター / 2010 ) 久々にNatural Recordsのライブに行ってきた。イベント「きちじょうじのなつやすみ」の最終日、泉谷しげるが放水器を撒き散らしてスパークしていたその日の夜。吉祥寺のPLANET Kにて。 一言で言っ…
/ 半世紀の男 ( フライング・ダッコチャン・レコーズ / 2009 ) 浦沢直樹氏だけれども。実は漫画はまったく読んだことが無くって、エレックがらみのコンサートに出たのを昨年見たのが最初かな。だから、彼をミュージシャンとして初めて見たというわけ。『20…
/ 時代遅れのラブ・ソング( Victor / 1978 ) ワイルド・ワンズのドラマー植田芳暁が結成したウェストコースト風味のバンドのセカンド。昔湘南サウンドを軽く本気で研究したことがあって、その時にレコードで買ったような記憶もあったけれど…今日CD化され…
/ Connected ( Victor / 2009 ) 小坂忠のボックスセット『Chu’s Garden』を聴いてみまして。とは言え、持っていなかったアルバムは早いうちに廃盤になってしまっていた『はずかしそうに』だけで、それも初期のベスト盤で数曲は耳にすることが出来ていた。で…
/ 中央線 ( YOSHIMOTO R and C / 2010 ) これは痛快痛快!!TMネットワークの木根さんがこんなドが付く弾き語りフォークアルバムをレコーディングしていたとは。アンプラグドアルバムでしょ、なんて思わないで欲しいのだ。しょっぱなの3フィンガーからして…
/ The World To Change ( GU RECORDS / 2009 ) 毎日暑いですがいかがお過ごしでしょう。昨日今日と、吉祥寺の音楽イベント“きちじょうじのなつやすみ”に参戦。今日は午後イチに泉谷しげる&加奈崎芳太郎。個人的には中学生の時に初めて行ったライブが泉谷…
/ レクイエム 〜麦畑のひばり〜 ( 東芝EMI / 2010 ) 以前このブログでも取り上げた岡林信康による美空ひばりトリビュート、『レクイエム〜我が心の美空ひばり〜』だけれども、ひばりとの共作タイトル曲がシングル発売もされている。 こちらがまた捨てがた…
/ ロックンロール、やってます ( ブリッジ / 2010 ) 今年の夏は猛烈に暑い。ただ立っているだけで意識が朦朧としてしまうほどだ。それでも足を運びたくなるライブがあるもので。「きちじょうじのなつやすみ」というフリー・ライブイベント。いせやも建て替…
/ 馬耳東風( Warner / 1979 ) 大好きな歌い手だ、新井英一。“清河(チョンハー)への道”で90年代に話題をかっさらったコリアン・ジャパニーズ・シンガー。今日レコード屋で、彼の一枚目のアルバムを見つけたので、買ってみた。 彼が29歳の時、1979年の作品…
/ Same ( J-more / 2010 ) GS好きならまあ買いますわな。ジュリーこと沢田研二とワイルドワンズのコラボレーションってんだから。タイガースとワイルドワンズですよ。オヤビンの若大将加山ではなく、ジュリー! NHKのテレビ出演を先に見ていたから、生演…
/ Same ( Wea / 1973 ) ジャパニーズR&Rの古典と言いますと、東のキャロルと西のファニカンというわけで。そうは言ってもいまだにファニカンの方が再評価されないのはなぜだろう。キャロルの方がアーリー・ビートルズのコピーってな明快なヒット曲があったこ…
/ アンダーグラウンド・リサイクル ( off note on-44 / 2003 ) なんていったらいいんだろう。こんなカバーアルバム。渡辺勝という人はその仙人のような風貌も含めて、URC(アングラ・レコード・クラブ)というレコード会社の持っていた60年代、70年代初頭…
/ 武蔵野フォークジャンボリー ‘85( RCA / 1986 ) 1985年の吉祥寺フォーキー達の同窓会公演を収めたモノ。吉祥寺バウスシアターでのライブ。手元にあるのはVividから再発されたCDだが、もう廃盤になってしまっているようだ。中身は濃くて素晴らしい。時…
/ 今、この時から… ( Onion Records ON-2201 / 1975 ) こりゃ、モノホンのフォークシンガー!ジャケットを開くと、岡林風の髭面。今でもフォークシンガーとしての活動を行っている田代ともやのファーストだ。プロデュースはなぎらけんいち。ローヤル・レコ…
/ Cover Book 1 大瀧詠一カバー集Vol.1 ( Sony / 2010 ) 流石に呆れ果てているはずのナイアガラーなのだけれど、3月21日に3枚を買った人はどれだけいたのだろう。今回取り上げたカバー集と、SONGBOOK Iの拡大盤と、ファーストのトリビュート盤の3枚。95年の…
/ Live! ( London / 1973 ) 1973年1月11日に新宿厚生年金小ホールで録られたライブ盤。その主人公は小出博志、東郷昌和のデュオ“Buzz”のお二人。1996年の荒井由美復活コンサートでムッシュらと共にコーラスを務めたことでも知られているが、ユーミン〜キャン…
/ Coyote ( Universal / 2007 ) 昨日、南青山のカフェで行われた佐野元春のスポークン・ワード・ライブ。運良く見に行くことができたのだけれど。いやはや驚いた。50人ほどのキャパだったので迫力は申し分ナシ。井上鑑、山木秀夫によるフリーキーなジャズ・テ…
/ 五六七(みろく) ( Victor ZEN-1005 / 1979 ) ギタリストの吉川忠英が全米デビューを果たしたバンドEAST。米キャピトルからリリースされた唯一盤はかつて紹介したことがあったけれど(http://d.hatena.ne.jp/markrock/20050504)、このバンドのリーダー…
/ レクイエム〜我が心の美空ひばり〜 ( EMI / 2010 ) この辺りも発売日に買っていたけれど、紹介しそびれていて。全くもって無難に良い仕上がり。しかしそれにしても新作やら、積極的なライブ活動やら、メディア露出も増えて一昔前では信じられないほど。…
/ The Crazycurtis Band ( Timely Records / 2005 ) クレイジーケンバンドならぬクレイジーカーチスバンド。その主は日本のポップス界の重鎮ミッキー・カーチス。ムッシュと同じく、進駐軍のベース回りに端を発する戦後のポップ・ロックってかゲーノー界の生…
/ 懐かしいくらし ( 徳間ジャパン / 1975 ) 六文銭のメンバー、というだけで小室等の影に隠れているようなイメージもあるけれど、ミュージシャンにおさまりきらない程の才人だと感じている。とりわけ定評があるのは詩人としての側面。それが証拠に、築き上…
/ 灯ともし頃( 東芝EMI / 1976 ) ウーマン・イン・ブラックの訃報。突然で、しかも淋しいニュースとして報じられるとき、それはしみじみこたえる。彼女、母の母校の先輩でもあった。 彼女のオリジナルアルバムは音蔵シリーズで17年前にCD化されたけれど…
/ 帰ろう ( COOL STAR / 2001 ) 京都の老舗珈琲店六曜社のマスターという顔を持つSSW。高田渡が帯を書いているように、高田の音楽性を彼なりに表現したかのような楽曲が並ぶ。M-2”自転車にのって”(同名異曲)やミシシッピ・ジョン・ハートで有名なM-7”フ…
/ 凱旋 ( TEICHIKU / 1975 ) 生田さんのレコードで最後まで手に入らなかったのはコレ。昨年末にひょんなことから入手できた。 生田さんと言えば昨年瀬戸口修さんのマキシシングルのレコーディングにコーラスで参加させていただいた際、お会いして。実はさ…
/ ロックンロール放送局(Y.U.Y.A 1815KC ROCK'N ROLL BROADCASTING STATION) ( Atrantic / 1973 ) 昨年はユーヤさんイヤーだったなと。内田裕也のこと。そもそも個人的に注目したのが一昨年の、名著『俺はロッキンローラー』の文庫復刻。高平哲郎構成のこ…
/ オマージュ・オム ( SUR RECORDS / 2009 ) 最近BS-1”世界のドキュメンタリー”でピーター・バラカン解説でアメリカの黒人音楽の歴史を辿る英BBC制作ドキュメンタリー(2005年)を流している。”ソウル・ディープ”ってシリーズ。コレ、結構面白いです。音…
/ キャッチ-22 ( EMI / 2009 ) 名フォトグラファー、ノーマン・シーフのジャケ写からして昨年惜しくも亡くなった加藤和彦の追悼盤ってな意味合いもあるのかな。『キャッチ-22』が昨年末にCD再発。元はLP2枚組の本作、フォークルやソロのCD化も進んでいる…