いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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岡林信康 

markrock2010-02-12

/ レクイエム〜我が心の美空ひばり〜 ( EMI / 2010 )


この辺りも発売日に買っていたけれど、紹介しそびれていて。全くもって無難に良い仕上がり。しかしそれにしても新作やら、積極的なライブ活動やら、メディア露出も増えて一昔前では信じられないほど。久々の野音ライブ以降、秘蔵音源の畳み掛けるようなCD化やら、気配はあったのだけれど。


生前交流があった美空ひばり作品集。演歌時代の岡林と新宿ゴールデン街を飲み歩いたというエピソードも微笑ましい。二人を接近させたのが、楽譜を読めないことを互いが打ち明けたことだったというのも良い。


さて本作、おなじみ平野融が仕切る作品だが、近年のエンヤトット・アレンジと、徳武弘文が加わったカントリー・ロック風のアレンジ、それに山下洋輔の加わったジャズ・アレンジ(M-13”悲しき口笛”)が共存。M-3”東京キッド”には細野晴臣も参加し、はっぴいえんど以来久々の共演となっている。そのリラックスした音が今の岡林らしくて好感を持った。


M-7”お祭りマンボ”は、想像通りの御歌囃子の音。M-12”悲しい酒”みたいな難しい歌も飄々と歌いこなしていて。コレは新境地だなぁ、と。ラストはひばりから手渡されたままになっていた詩に曲を付けたと言うM-14”レクイエム〜麦畑のひばり〜”。悲しげなメロディがなんとも言えない余韻を残してくれた。