いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Buzz

markrock2010-04-02

/ Live! ( London / 1973 )


1973年1月11日に新宿厚生年金小ホールで録られたライブ盤。その主人公は小出博志、東郷昌和のデュオ“Buzz”のお二人。1996年の荒井由美復活コンサートでムッシュらと共にコーラスを務めたことでも知られているが、ユーミンキャンティな人脈に位置づけられる人。それが証拠に今作でもドラムスに高橋幸宏、ベースに小原礼、ギターに高中正義、ムーグ・シンセサイザー加藤和彦というミカ・バンドのメンバー、そしてパーカッションには林立夫が参加している。


そのグルーブ感あるバッキングときれいな2人のハーモニーを聴くだけでもなかなか価値がある。オフコースなんかと比較されたコーラスと洋楽風味のサウンド・メイクはかなり彼らにも近い雰囲気を持っている。とくに小出のボーカルは小田和正とかなり似た声域。


聴きモノはオリジナルよりテンポアップしたヒット”ケンとメリー〜愛と風のように〜”曲は幸宏の兄、高橋信之によるもの。信之は本作のオーケストラ・アレンジを担当している。


その高橋信之詩曲のA-3”今日もまた”からPaul McCartneyのA-4”Dear Boy Friend”への流れは完璧なソフト・ロック・コーラス。A-5”誰もいない部屋”は赤い鳥の村井邦彦モノや荒井由美を思わせるバラードで。そう、ユーミンはA-6”回転舞台(まわりぶたい)”とB-5”夏の空”の詩を書いている。


B-1”街でひとり言”は2人のアカペラ!とてもキレイ。そして、小原礼詩曲のB-2”愛しのナタリー”はなんとカリプソ。この時代を考えるとかなり早い音。細野さんや夕焼け楽団と比べてもね。B-3”のい”は民謡風ジャパ・フォークなテイストなんだけど、ムーグが入るんですよ。その辺のバランスは流石だなと。かぐや姫と一線を引こうとしている。ラストB-6”朝”はガロの大野真澄の詩。