*[ソウル] The Challengers / Vanilla Funk ( GNP Crescendo / 1970)
世界大運動会第1弾もそろそろ終了なのですね。なんだか早いような…全く関心を持っていないことが露呈してしまうけれど。新国立とか、よく駅を通り過ぎてますけれど、全くそんなイベントが行われている雰囲気を感じない。というか東京に住んでいる身の回りの人で、関心を持っている人に会ったことがない。スポーツ好きな人とか、退職されて時間のある方とかは観ているのだろうか。期間中、酷暑の道すがらお二人だけボランティアの方とすれ違ったけれど、もののあはれを感じました。こんなことを言って嫌な気分になる人が居れば申し訳ないけれど。私の好きな音楽で言えばですよ、世界中のミュージシャンが一堂に会する歴史的ライブ(存在したらそれはそれで微妙ですが…)のために、スポーツ大会が中止になれば、素直に楽しめないと思う。運営側とそれを他人事のように下支えする国民国家の魂胆が悪いですよね。古代ギリシアから近代に至るまで長らく中断があり、再開してからもたいした歴史を持たない大会ですから、公金を入れるのはそろそろやめてもいいのではないかと思ってます。やりたい方のクラウドファンディングでやるとかね。
最近のマイブームだったソウル関係の落穂拾いと関連して、インストも結構集めております。日本で言えば田中清司のドラム・カバーものから、石川鷹彦がフォークの名曲を演奏するといった趣向の盤まで(笑)なんだか聴いていて気持ち良いんですよね。メロディの良さが際立つというか。もちろん良し悪しはあるんですが。今日取り上げるのはチャンレジャーズ1970年の『Vanilla Funk』というレコード。新品同様のカット盤を50年の時を経て激安で入手しました。チャレンジャーズといえば、サーフ・インストで知られるグループ。ビリー・ストレンジとの共演盤もありました。ドラマーのリチャード・ダーヴィは”Mr.Moto”のオリジネイターであるベルエアーズ(Belairs)のメンバーだった。ただ本盤にサーフ色はなく、ニューソウルとか、60年代後半のニューロックの動向を反映させた選曲になっている分、フリーソウル/レアグルーブ界隈で取り沙汰されたと記憶している。ヤング・ホルト・アンリミテッドの”Soulful Strut”が白眉だろうか。他にもバッファロー・スプリングフィールド”For What It’s Worth”をソウルフルな女性コーラスを交えて演っていたり、私の大好きな”I’m Gonna Make You Love Me”やザ・バンドの”The Weight”、ボックス・トップス(ウェイン・カーソン)の”Soul Deep”のグルーヴィーなカバーもある。ちなみにタイトル曲の”Vanilla Funk”はアレンジャーのデイブ・ロバーツと、ザ・セクションのキーボーディスト、クレイグ・ダージとの共作。明らかに、有名曲のハード・ロックなアレンジで人気を博していたヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)のもじりですね。