いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Becky Hobbs / Everyday(Tatoo / 1978)

markrock2019-01-22


オクラホマ生まれの女性カントリーシンガー、ベッキー・ホブス3枚目のアルバム。彼女は現在68歳。当時は28歳、フレッシュで明るいキャラクターの若手カントリー・シンガーだった。注目したのはカントリーAOR界の名作曲家でテレビドラマのサウンドトラックも数多く手がけるスティーヴ・ドーフのプロデュース作だったこと。1979年にはアン・マレーの” I Just Fall in Love Again”(カーペンターズも採り上げた)をヒットさせている。

初っ端からバディ・ホリーの”Everyday”の溌剌としたポップ・カバーが飛び出し、”A面で恋をして”を先取りしたような気分。エド・グリーンリー・リトナーリー・スクラー、そしてアティテューズ時代のデヴィッド・フォスターという今思えば信じられない布陣。”Someone to Watch Over Me”のブルーグラス・カバーは意外性アリ。ベッキーシンガー・ソングライターでもあり、バラード”Let’s Make Love”なんて出来が良い。プロデューサー、スティーヴ・ドーフの手がけた”Gettin’ To Me Again”も80年代のキャロル・キングみたいな鼻声で最高に良い。ここではマイケル・オマーティアンが鍵盤を。ティム・ムーアの”Love Enough”(ここにもデヴィッド・フォスター)なんてのもあるけれど、ティム・ムーアの楽曲、70年代のMOR盤に良く入っているけれど、同じガリヴァー出身のダリル・ホールと比して、ソングライターとして時流におもねった人だったのかも。もう一つのマイケル・オマーティアン参加曲、”I Don’t Know Why (I Love That Guy)”が流麗でシティAOR指数高し。アーニー・ワッツも参加。ラストのベッキー自作”All That I Am”にもフォスターが。AORなのにペダル・スティールのソロって言うのも最高。キム・カーンズもコーラスで参加している模様。ちなみにレーベルのTatooは余り聞いたことが無かったけれど、調べるとチャカ・カーンのソロ大名盤『Chaka』やギャップ・バンドのセカンドなんかを出していたらしい。4枚目『Becky Hobbs』『カリフォルニア・サンシャイン』なんていう「らしい」邦題で日本盤が出ている。ベッキー自身のトップ10ヒットは1983年のモー・バンディーとのカントリー・デュエット”Let's Get Over Them Together”だけだった。