/ Dreamer ( ABC / 1974 )
ボビー・(ブルー)・ブランドのキャリアの中では余り注目されない1974年作。ABC・ダンヒル系列のPROBEレーベルからのリリース。プロデュースはスティーヴ・バリでリズム・ヘリテイジ出身のマイケル・オマーティアンがアレンジを担当する。
ど真ん中のブルーズ歌手をどこまでシティ・ソウル化させられているかが気になったが、地のブルージーさを中心に残しつつ、曲によっては絶妙な洗練された音を作っていて好感が持てた。バッキングには定番のお抱えスタッフ、ベン・ベネイ、ラリー・カールトン、ディーン・パークス、エド・グリーン、ウィルトン・フェルダー、ジム・ホーン、アーニー・ワッツアレンジのマイケル自身が参加。コーラスにはウォーターズの面々も加わっている。楽曲もお抱えライターのプライス&ウォルシュが5曲を提供、ダニエル・ムーアの”Yolanda”なんてのもあった。ちなみにこの時すでにボビーは44歳。
こうなると、1973年の前作『His California Album』も聴いてみなくては。ジェリー・ゴフィン&バリー・ゴールドバーグの2大名曲”It's Not the Spotlight”、” I've Got to Use My Imagination”が入っている。同じくスティーヴ・バリのプロデュース。