いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Bill Medley

markrock2010-01-18

/ Damn Near Righteous ( Westlife / 2007 )


ライチャス・ブラザーズのバリトン・ヴォイス、ビル・メドリーの現在の所の最新作。ブライアン・ウィルスンとフィル・エヴァリー(エヴァリー・ブラザーズ)という、ロック・レジェンドらしい大物ゲストの参加が目玉。現在まで一番エアプレイが多かった楽曲はなんでもライチャス・ブラザーズの”You’ve Lost That Lovin’ Feelin’”だと聞いたことがあるけれど。ビルのバリトンはそれだけ多くの人が耳にしている声だと言うことだ。


本作、テレビ番組の音楽やカントリー系アーティストへの佳曲提供で知られるスティーヴ・ドーフがプロデュースに加わっている。ソウルフルでいなたい、人懐っこさと都会的な部分が共存したビル・ラバウンティの楽曲を4曲取り上げているのは相性を考えても大正解。ゴスペル・ライクなM-1”Sit Down & Hurt”からして胸を打つ。かみしめるようなバラードM-3”Something Blue”や娘さんマッケンナ・メドリーとのデュエットM-11”Rock Me Baby”も素晴らしかった。


とはいえやはり目玉はブライアン・ウィルスン、フィル・エヴァリーそれにジョー・シャーメイとジェフリー・フォスケットがハモるM-5”In My Room”かな。ご存知ビーチ・ボーイズの(というかブライアン・ウィルスンの)名曲。


その他にもレイ・チャールズ(ドク・ポーマス作)のM-4”Lonely Avenue”やディランのM-7”Just Like A Woman”(キーボードのみをバックにしみじみ歌われる)、さらにスティーヴ・ドーフのM-9”Beautiful”とマーク・ジョーダンのM-10”Two Lives”という鍵盤オンリーの沁みるバラード連も良かった!


演奏陣ではディーン・パークス、ジョン・ロビンスン、ジミー・ニコルズ、ジョー・シャーメイ、コーラスではウォーターズが参加するという手堅さ。ラストのM-12”Caifornia Goodbye”は”for Bobby”という副題が付いている通り、ライチャスの片割れ、故ボビー・ハットフィールドに捧げられた曲。スティーヴ・ドーフとシェイン・フェアが共作した美しいバラードで全くもって胸を打った。最後のほうに娘マッケンナとのデュエット・トラックがシークレット的に差し挟まれる。


真夜中に聴きたい、いやはや、”Damn near righteous ”の通り、「ほとんどライチャス(ホンモノ)」と言うに相応しい盤。数曲の録音風景を収めたDVDも付いていて。ちなみにメドリーのソロや再結成も含むライチャス盤はいずれの時期も殆んどハズレが無いので、是非ともオススメしたい。レコは安いし!