いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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 Dana Cooper

markrock2012-01-24

/ Same ( Elektra / 1973 )


1曲目の”Lover, Baby, Friend”、コレはドンピシャの好きな音。メジャー・センスのカッティングに、ポール・ウィリアムスをもっと甲高くしたような温かい歌声が飛び出してくる。間奏にジム・ホーンのサックスが入ってくるだけで急に都会的になる。素晴らしいな。


シンガー・ソングライターのダナ・クーパーが1973年にエレクトラからリリースしたレコード。基本はダナ本人による達者なアコギの弾き語りにあるんだけれど、それを引き立てるバッキングも実に優れていて。何しろジェイムス・テイラーのバックで有名なラス・カンケル&リー・スクラー、さらにジム・ゴードン、ジョー・オズボーン、マイケル・オマーティアン、アル・パーキンス、ストリングス・アレンジにはリー・ホールリッヂが。エンジニアはビル・シュニーが名を連ねていて、今聴いてもクリアな良い音。


A-3の”January Hurry”なんかはプレ・AORの感触。A-4”Someone Came To Listen”の詩情にもぐっときてしまった。アコギとパーカッションのパーカッシブなブルースA-5”Jesse James”なんかは男ジョニ・ミッチェルみたいな自由度を感じる。B面の方がカントリーっぽい雰囲気かも。


All Music Guideによると、16才でカンザスのフォーク・クラブで演奏を始めたという早熟なミュージシャンで、大学をドロップアウトしてカリフォルニアに出てきて作ったのが本作らしい。1978年にはテキサスに移り、シェイク・ラッセルと3枚のアルバムを、83年代にはDana Cooper's DC3なるロック・バンドをやったりしたけれど、商業的成功を見ないままナッシュビルへ。現在は初期のアクースティック・スタイルに戻って作品をリリースしているようだ。