*[ソフトロック] The New Colony Six / Revelations(Mercury / 1968)
ニュー・コロニー・シックスといえば、60年代後半に活躍したシカゴ出身のソフト・ロック・バンド。ソフト・ロックといっても、60年代のマーキュリーのB級バンドのガレージ色も当然ある。『Revelations』と題されたこのレコード、メンバーのロニー・ライスが書いた”I Will Always Think About You”がビルボード22位のヒットとなっている。彼らにとって3枚目のアルバムになる。改めて聴いてみると、当時飛ぶ鳥を落とす勢いのジミー・ウェッブの線を行ったことがよくわかる。ジョニー・リヴァースみたいな、ね。しかし名曲じゃないですか!タイトルのRevelationsでふと思ったけれど、Revelationというジミー・ウェッブの曲ばかりをカバーしたバンドが同じマーキュリーから1969年にアルバムを出していたことを思い出した。たぶん関係はないけれど、イメージが繋がるのが面白い。”Dandy Handy Man”なんて曲はサージェント・ペパーズ風のファンキー・ソフト・ロックだったり、それぞれのメンバーが書いてくる曲はソフトロックの王道からカントリー風味のものまで、バラエティに富んでいる。何曲か書いているパット・マクブライド、ライトハウスのメンバーでソロも出しているボブ・マクブライドと勘違いしていた。ボブ・マクブライドはエリック・カルメンがラズベリーズ以前にメンバーだったサイラス・エリーでベースを弾いていた。
しかしこういう子供だましバンドのレコード、大抵擦り切れているのはなぜだろう。