いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

f:id:markrock:20190212212337j:image
[NEW!!]極北ラジオ石浦昌之の「哲学するタネ」が書籍化されました。 『哲学するタネ【東洋思想編】――高校倫理が教える70章』(石浦昌之 著)2018年9月発売!! ●石浦昌之著 ●定価:本体2500円+税 ●A5判(並製)384頁
詳細はココをクリック
注文はココをクリック

【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
ココをクリック

 45s いろいろ①


レコードに関して言うと、昨年一番の収穫・発見は45回転の7インチ・シングル盤にハマったこと。300〜400枚くらい買ったのではないかな。ある日、フラッシュ・ディスク・ランチで椿さんに薦められたのが始まり。結局お店に伺う度に20〜30枚は買ってしまう。時代を覆うありがたみのないYouTube的聴取の反動だと自分では思っているけれど。7インチのシングル盤を正座聴きするだけで、音楽へのそこはかとない感謝の気持ちなんかがこみ上げてくる。さらに、ジャケ付きの日本盤よりもアメリカのシングル盤の方が概して音がエグイということにも気付いた。そして、お皿をひっくり返し、とっかえひっかえ聴いていると、ウルフマン・ジャックかアラン・フリードにでもなった気分になってくる。そして、ボリュームは自然に上がる!


こちらは先日入手したいずれもフラッシュの100円盤からいくつか。

まず、The Vibrationsの”/My Girl Sloopy/Daddy Woo-Woo”。バート・バーンズのプロデュースでマッコイズの”Hang On Sloopy”にタイトルが似てるな、なんて思いながら手に取ると、椿さんから、”Hang On Sloopy”の原曲と教えて貰う!そうだったのか〜。これはたったの10円!疑似ライブみたいになっていて、むちゃ良し。


Tommy Flandersのシングル”Between Purple And Blue/The Moonstone”。Verve Forecastからのアルバムよりカット。アル・クーパーがいたブルース・プロジェクトのボーカル。アルバムはずいぶん昔に買ったけど、最近聴いていなかった。”Between〜”はハーモニカの入り具合がディラン・フォロワーな感じ。


Americaの”Ventura Highway/Saturn Nights”のシングルは、アルバムの音の良さから期待するが、音圧はそこまででもなかったかな。


Martin & Finley(Tony Martin Jr-Guy Finley Jr)は1973年モータウンからリリース予定だったシングル”It’s Another Sunday ”のホワイト・プロモ(未発表という見解もあり)。ファンキーなまあまあの曲。ボブ・ゴーディオのプロデュースだった。アルバムは珍しくないが、ビーチ・ボーイズのメンバーやロウエル・ジョージなど豪華参加陣らしく、手に入れたい所。


Walter Murphy & The Big Apple Bandの代表作。“A Fifth Of Beethoven/California Strut”これは面白い。ベートーベンの第九のインスト・ディスコ盤、っていう体裁。単純にプライベート・ストックというレーベルの作品が好きだから買っただけだが、めっけもの。”California Strut”っていうのはサビのみコーラス入りの実にノリノリなディスコ曲で好感触。1976年。


モータウンの傍系レーベルMowestからの唯一のシングルLodi ”Happiness/I Hope I See It In My Lifetime”。 Mowestはモータウンが白人シンガー・ソングライターの音に色目を使ったような盤が多いから見つけたら買うようにしているんだが、コレはビートルズ直系のむちゃポップでアタリな音。調べてみてホント、びっくり。ジェリー・フラーが手がけたアメリカのビートルズとして知られるニッカボッカーズの変名シングルだった模様。アルバムもあるみたいで、欲しいなあ。


Nedの”Matinee Movie”1973年ポリドールの白プロモ・シングル。ビル・スチュワートのプロデュース、ジョニー・サンドリンがエクゼクティブ・プロデューサーということで、サザン・ロックの色なのかと想像。さらに椿さんもオススメということで聴いてみると、サザン・ロックというよりはアコギのカッティングを効果的に使ったファンキーなプレAORサウンド!むちゃむちゃ良いんですけど。コーラスはCSNみたいなところも。全く知らないバンドながら。


そして、コレはエリアコード〜ベアフット・ジェリー好きのワタシとしては堪らないブルーズ・ハーピスト、Charlie McCoyのシングル”Orange Blossom Special/Hangin’ On”。いまだに持っている何枚かのアルバムをよく聴いている。いや、最高でした。こういうやつ、いつか演りたいですな。


いまいち評価が乏しい黒人フォークシンガー、Jackie Washingtonの”Meet Me In The Bottom/Why Won’t They Let”もヴァンガードからの白プロモで良かった!特に良かった”Why Won’t They Let”はソフトロックとも聴こえるフォーク・ロック・サウンドで、意外な音!このノリでアルバムがあったら、絶対再評価されていたはず。レコーディングに恵まれなかった人なのかな、と思ってしまう。


さて、紹介する最後はShayneの”I Got Love For You Ruby”1974年BigTreeからのプロモ・シングル。BigTreeも好きなレーベルですぐ手に取ってしまう。サンディ・リンツァーが曲・プロデュースを担当していて、フランキー・ヴァリの落ち着いたボーカル名盤と全く変わらない趣き。グレン・キャンベル『Bloodline』(1976)にも収録されているなかなかの佳曲。