/ Locked Down ( nonesuch / 2012 )
ゴールデンウィークも終わりゆく。今年は土日に吸収されてなんだか休んだような休んでないような。フラッシュ・ディスク・ランチ詣でも忘れることなく。ポイントをためて手に入れた半額券を片手にシングル盤にLP数枚足して52枚鬼買いしてしまう。いやこんなに興奮したのはレコード道10年で初めてかも。最近45回転シングル盤が熱い。世間的にもそうみたいで、これはYouTube時代の明らか反動でしょう。一枚3分のシングルに、聴く方も、作る方も(こっちはそうでもない場合があるが)、命をかけていた時代へのオマージュ行為のようなもの。
でも今を生きる音楽も捨てたもんじゃないな、って思ったのが昨日行った高校生バンド、acaci (アカシ)のライブ。今年のYAMAHAのコンテスト「Music Revolution」で東日本準優勝を勝ち取ったこのバンド、ロックの未来を見ました。実はギタリストの岡崎君は教え子でありまして…本当に中学生の頃からロック&ギター好きな少年で…音楽が好きなだけで年の差なんてなくなってしまう。本当に心から音楽を愛し、演奏している姿にグッと来てしまった!終演後、スティーヴィー・レイ・ヴォーンにハマってるなんて話をしていて。こんな高校生日本中探してもどこにもいませんよ!ロックの未来は彼らに託しました!!リリースされたばかりのCDを買えなかったのが残念だったけれど、ぜひYouTubeなどでチェックしてみて欲しい。独特の世界観を持ったバンドだ。
さて、ノンサッチの移籍してリリースされたドクター・ジョン71才の新作。今月9日にリリースされる日本盤のサンプルを入手できたので。悪くないボーナストラックが2曲追加されているので、聴いてみる価値はあるだろう。
プロデュースはザ・ブラック・キーズのダン・オーバックということで、若い血の注入が新鮮なロック・サウンドを作り出している。『Gumbo』ばかりを聴き過ぎた私などはニューオーリンズ・サウンド直球の金太郎飴かとタカをくくっていた部分もあるのだが、びっくり仰天。バックが変わるとこんなに違うのかという。ヴードゥー・ロックとでも言うべきおどろおどろしさが出てる曲なんかもあり、大音量で聴きたい感じ。ついついヴォリュームを上げてしまう。