いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Libby Titus

markrock2011-12-17

/ Same ( BIGPINK / 1968 )



リビー・タイタス、幻のソロ作がとうとうCD化されるというニュースを聞いたのは数ヶ月前だっただろうか。無名シンガー・ソングライターやスワンプロック、レアサイケの再発で注目を集める韓国ビッグピンクのリリースだと知って納得したけれど、ファン垂涎のレア盤がCD化され、牙城が崩れていくのを見るたびに、前回の話じゃないけれど、アナログ回帰するファンも多いだろうなと思う。CDじゃなんか雰囲気は出ないんだよね。気分としか言いようがないけれど。


名匠フィル・ラモーンのプロデュース、ザ・バンドのロビー・ロバートソンやポール・サイモンカーリー・サイモンの参加で注目を集めた1977年作が日本では定番アイテム化しているから、ファーストを初めて知って高円寺のレコ屋で見た時は驚いたものだ。6800円だったけれど…ウッドストックに生を受けたリビーだが、現在はスティーリー・ダンドナルド・フェイゲン夫人。かつてはザ・バンドのドラマー、リヴォン・ヘルム夫人だった。リヴォンとの間にできたエイミー・ヘルムはリヴォンとの活動や、自身のバンド、オラベルでCDをリリースしている。ちなみにオラベルはかなりゴスペル色の強いルーツ・ロック・バンドだ。さらに言うとリヴォンもドナルド・フェイゲンウッドストック在住で、リヴォン・ヘルム・バンドのギグではドナルドがキーボードを弾くこともある。


さて、リビーのファーストだけれど、元々線の細いタイプのボーカリストだから、期待以上ではないかもしれない。アレンジもストリングスが入ったりする60年代的仕上がりだし。でも、ジョン・セバスチャンラヴィン・スプーンフル)の”Younger Generation”や”Coconut Grove”みたいな浮遊感のある曲との相性は抜群だった。ウィスパーな”You Didn’t Have To Be So Nice”も最高だったし!やっぱり素敵な音ではあるかな。


子供向けの曲を集めた『In Harmony』では、その頃深い仲だったドクター・ジョンとの共作が収められていて、子供だったエイミー・ヘルムの声も入っている。では今から久々にリビーが自演した“Love Has No Pride”を聴いてみようかな。