/ Songfall ( RythmOn / 1972 )
フィリップ・グッドハンド・テイトの諸作(初期4作)がCD化されている。こちらも韓国のレーベルより。レア盤や自主盤の再発よりもこう言ったメジャーどころからCDになってくれると嬉しい。契約の問題とか、CD化に漕ぎ着けるための、メジャーどころなりの問題点もあるみたいだけれど。
今日紹介するのはサード。ジャケだけでもどう考えても良い雰囲気。聴いてみると、ピアノの弾き語りを基本に、激渋なビター・ヴォイスが飛び出してくる。M-2”Everyday”はバディ・ホリーの有名曲をピアノ・シンガーソングライター風味にスロウにカバーしたものだったり(オールディーズどころではエヴァリー・ブラザーズの”When Will I Be Loved?”のスロウ・ヴァージョンも同趣向で激押し!)。しっとりとした”The Deserter”も最高だった。とはいえ、アコギのカッティングが気持ちよい”Blue Day”やカントリーっぽい”Country Green Ahead”みたいな曲もあったり、バラエティに富んでいる。
1曲選べといわれたらやはり”Leon”かな。コレはよく引き合いに出されるエルトン・ジョンの叙情を兼ね備えていて。
フィリップ・グッドハンド・テイトというと、既にLPで4作目(↓写真)を聴いたことがあった。ジャケの風情から言っても、発売時期から言っても、完璧なピアノSSWと踏んだわけだが、余りにスワンピーな声色にちょっと肩透かしを食らった印象があって。ただこの3作目を聴くと、随分と印象が変わった。