/ Christmas with Glen Campbell ( Delta Music / 1995 )
クリスマス・アルバムで何が一番好きかと言われたら…私はコレかな。大好きなグレン・キャンベルの盤。よくあるホリデイ・アルバムの一種と思われがちなんだけど、カントリー・シンガーとして地位を築いた彼の、実はプログレッシブな側面と言いますか、ブルーグラスやジャズの素養なんかがいかんなく発揮された作。季節に関わりなく聴くだけで幸せな気分になれる。
しかも、セッション・ギタリストとしてのキャリアやブライアン・ウィルスンの代役としてビーチ・ボーイズに加入したこともある彼ですよ、ただ歌うだけでも上手すぎるのに、”Winter Wonderland”や”Sleigh Ride”では流麗なジャズ・ギター・ソロを聴かせてくれたりして、驚くほどに芸達者だ。
トニカク有名曲ばかり、オーソドックスなようでアメリカ音楽の美味しいところを吸っていて。まあ、基本はカントリーだから、ジャズぽいモノもウェスタン・スウィングっぽく聴こえたりして、そっちの音楽が好みならハズレはないはずだ。
レコード棚を見たら、アル・デ・ローリーが手がけた全盛期のキャピトル時代の『That Christmas Feeling』というのがあったけど、そちらとは曲のカブリがない。個人的には今日取り上げた1995年作の方が断然良いなあ。
LASERLIGHTというレーベルやジャケからしても廉価盤を思わせるモノだけど、内容は最高。メリー・クリスマス!