/ Christmas Tyme( Columbia / 1977 )
わたくしのアルバム『愛すべき音楽よ』ですが、サンレインレコーズさんでの取り扱いが開始されました。ゆーきゃんさんによる素敵なレビューも掲載していただきました。ありがとうございます!
『愛すべき音楽よ』サンレインレコーズ通販で購入 1000yen(1st『蒼い蜜柑』も在庫有ります)
ゆーきゃんさんのレビュー↓
「音楽ライターでもある東京のSSWによるセカンドアルバムが入荷!!
前作のエンジニアでもあった馬下義伸氏をプロデュースに迎えた本作は、ファーストの「中央線フォーク」路線からがらっと転換。テーマは「音楽愛」、ここで鳴らされている音は一言でいえば「王道」です。ウェルメイドな楽曲とサウンドプロデュースからは、豊富な知識と愛情(氏は毎日レコード屋に通われるそう!)がひしひしと伝わってきます。ビートルズ、CSN&Y、ビーチボーイズにはっぴぃえんどといったルーツを下敷きにした、とのことですが、SSW然とした佇まいは消えることなく、さわやかなメロディの中とリリシズムのなかに時折顔をのぞかせる批評精神が印象的。アートワークは今回も盟友・Daniel Kwonです。」
トップページから入ると、新入荷コーナー、懐かしい!"さよなら人類"入りの「たま」の再発盤『さんだる』の横にサムネイルがあります。
そういえば、ミュージック・マガジン今年の1月号にいしうらまさゆきの1st『蒼い蜜柑』のレビューを掲載して頂いたのだが、先日発売の1月号に載っていた一年間の記事一覧のリスト、見てみると いしうらまさゆきの下はアイウエオ順だから「石川さゆり」。音盤の上ではつくづく平等だと感じた。
さて、そのミュージック・マガジン1月号。いつもレコードのことばかり話している清水祐也くんが佐藤一道さんとのブログ「モンチコン」の記事をまとめた『モンチコンのインディー・ロック・グラフィティ』(DU BOOKS)が出版され、その書籍レビューも掲載されている。この本はお薦めしたい所!インディー・ロックにさほど触れていない私でも十分に楽しめた。グレン・キャンベルやジミー・ウェッブ、マイケル・マクドナルド、フリートウッド・マック、パールズ・ビフォア・スワイン(トム・ラップがいたグループね)なんて名前が出てくるあたり、今と昔を繋ぐサムシングを知っている清水くんならではの筆致。ぼくが読んでいて思い出したのは植草甚一。どこから読んでも面白く、ファンジンの熱さがある。かつて欧米文化は輸入モノとして受容されてきた。「ベストヒットU.S.A.」的受容。これだけ情報が溢れている時代でも、”翻訳者”の手引きが必要なんだ、ということに気づく。時代は”翻訳者”を求めているんじゃなかろうか。
12月に買ったクリスマス・レコード数枚から1枚選んで。アメリカではホリデイ・アルバムなどと言われているけれども、大御所になればリリースさせてもらえる、という。なんだかんだ信心深い国であると共に、アメリカ音楽の根っこに共通するものがあるというわけ。ブルーズ風にも、ジャズ風にも、ソウル風にも、カントリー風にも、アレンジできるわけで。
私は正直クリスマス・ソングが結構好きだ。季節を問わず聴いていたりもするけれど、12月になると、レコ屋でも意図的か否か、この手のレコードが紛れているのでつい拾ってしまう。
エンゲルバルト・フンパーディンク『Christmas Tyme』は1977年のコロンビア盤。買った時は気付かなかったけれど、気持ちの良いアレンジだなと思って聴いていると、なんとチャーリー・カレロ!!ジョエル・ダイアモンドと共にプロデューサーにも名を連ねている。A面はスタンダードのうち、ラスト”Christmas Song”が抜群。結構面白いのがメドレー4連発のB面。ディスコ・ビートはないものの、スターズ・オンのノリで18曲!