/ Same ( Elektra / 1968 )
今日はしっとりとスティーヴ・ヌーナンを聴いている。1968年という時代からも判るとおり、シンガー・ソングライターとフォークのあいのこのような音をしている。緊迫感のある時代でありながら、その世界はあくまでもYou & Iという感じがほのぼのとさせられる。
ジャクスン・ブラウン周辺のミュージシャンであったことから、ジャクスン習作期の作品が複数収録されていると言うことで、CDにもなったりしているのだろう。しかし、そういったことと関わりなく、どうしても耳を傾けたくなる誠実な歌がなんとも魅力だ。
ジャクスン・ブラウンがアルバムをプロデュースしたこともあったグレッグ・コープランドとの共作はどれも秀作揃いだが、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドに提供してヒットを記録した”Buy Me For The Rain”が素晴らしい。なんて老成した歌詞なんだろう。愛する人を失う不安は人に雨を買わせようとする。
ジャクスン版も聴くことが出来た”Shadow Dream Song”を聴いていたら、ジャクスンのNINAデモを聴きたくなってきた。それにしてももっと良い音で聴けないものなのか。