いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Tom Rush

markrock2010-11-04

/ Got A Mind To Ramble ( Prestige 7536 / 1963 )



見つけたとき、ちょっと小躍りしてしまった。どんな音楽を聴いていても、いつもアメリカン・フォークは心の中にある。トム・ラッシュがプレスティッジから出したセカンドアルバムだ。同時代にデビューしたボブ・ディランのようにオリジナル曲では個性を発揮できなかったけれど、ジャクスン・ブラウンやジェイムス・テイラー、さらにデヴィッド・ウィッフェンやマレイ・マックロランの曲をいち早く取り上げて、誰よりもシンガー・ソングライターらしく生まれ変わった70年代初頭コロンビアでの諸盤は評価できる。


さて、でも本盤のルーツに根ざした味わいはまた格別だ。使われている楽器はトムのアクースティック・ギターとフリッツ・リッチモンド!のウォッシュタブ・ベースだけ。”Duncan&Brady”(デイヴ・ヴァン・ロンクから教わったとのこと)、”Diamond Joe”(ランブリン・ジャック・エリオットの得意曲)と言ったトラディショナルを中心に、マール・トラヴィスのカントリー・スタンダード”Nine Pound Hammer”やジェシ・フラーの”San Francisco Bay Blues”なんていう有名所も押さえつつ。さらに、ボストン−ケンブリッジのフォーク・シーンから出た人らしく、ジェフ・マルダーのインスト”Mole’s Moan”(Moleはマルダーの愛称)やエリック・フォン・シュミットの”Big Fat Woman”も収めている。


あまりトムにブルーズのイメージはなかったけれど、ブルーズ・リヴァイヴァルの波をモロに受けているだけに、なかなかディープな歌いっぷりのものもあり、驚かされもした。


それにしてもプレスティッジはジャケが最高!デイヴ・ヴァン・ロンクの『Inside』なんてのも是非ともLPで持っていて欲しい1枚だ。