いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Glen Campbell

markrock2008-11-10

/ Meet Glen Campbell ( Capitol / 2008 )


古巣キャピトルからのグレン・キャンベルの新作。ジミー・ウェッブとの再共演作がリリースされると言われ続けて来たが、先に新作が出るとは。トム・ペティジョン・レノン、ジャクスン・ブラウンからU2、リプレイスメンツ、グリーン・デイフー・ファイターズルー・リード、ヴェルヴェッツと言った攻めのカバー選曲が目を引いて何気なく注文した本作だったが、聴いて見ると意外な若々しさにビックリ!これが72歳の仕事とは俄かに信じ難い。しかも、この90年代の新進カントリー系SSWを思わせる懐かしい音像にハテナと思いを巡らせていると、プロデューサーの名に気付く。その名はジュリアン・レイモンド、ショーン・マリンズの名盤『Beneath The Velvet Sun』(2000)をプロデュースしていた人物だ。ショーンと言えば”Lullaby”でブレイクし、グラミーにもノミネートされたSSWで、当時個人的には相当聴きこんでいた。マシュー・スウィート、ピート・ドロージと組んだCSN系トリオ『The Thorns』も素晴らしい出来だったし。嬉しい再会だ。


グラスゴーのバンド、トラヴィスM-1”Sing”に始まりトム・ペティの2曲(M-2”Walls”、M-3”Angel Dream”)を聴けば、本作の出来を確信するはず。フー・ファイターズのM-4”Time Like These”には”Galveston”を思わせるオーケストレーションや”Wichita Lineman”風なギターソロを忍び込ませたり、芸が細かい。そんな中でも感動的だったのは、ジャクソン・ブラウンのM-5”These Days”とジョン・レノンのM-10”Grow Old With Me”。グレンのボーカルで聴けるとは思っていなかった名曲に、しばし時が止まってしまった。


33分間の至福。コレは買い。