/ Walking In The Sun ( Avex Trax / 2007 )
邦盤がエイベックスから、ということでちょっと構えてしまったのだけれど。ベルギー出身のピアノ系SSWのデビュー作。エルトン・ジョンやビリー・ジョエルに連なるピアノマンの系譜、欧米のポップス界では未だに衰えを知らぬ人気のあるジャンルだ。
M-2”Fools Rush In”がヨーロッパでヒットしたとのこと。エア・サプライみたいなエイティーズAORものの爽快感が加わっていて、なかなかの曲。M-4”Don’t Ever Go”なんかもまさにエア・サプライみたいな王道バラード。とは言え個人的に好感を持ったのは、朴訥とした弾き語り調のピアノから徐々に盛り上がりを見せていくM-3”Julie”やシックスティーズ・ポップスを消化したM-6”Good Times”とか。後者はなんだか稲垣潤一や杉真理、高橋ひろなんかを思い出すのだが。そして、何と言っても参ったのが、シンディ・ローパーのデビュー曲を粋にジャズっぽくカバーしてみせたM-7”Girl Just Wanna Have Fun”。シンディの曲を愛しているからってだけじゃなく、コレを聴いてコノ盤買いました。