いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Michael McDonald

markrock2008-03-09

/ Soul Speak ( Universal / 2008 )


ここの所リピートしているマイケル・マクドナルドの新作。モータウンカバー集の全2作に次ぐ、ソウル・カバー集。自作の新曲も3曲入ってはいるが、もう新曲で勝負することは止めているような気もする。マア彼の喉が快調なのでそれも良しよしよう。最近、マイケルも誘われた、ドゥービーズの1996年の再結成ライブの映像を見ていて、彼の実力を改めて思い知った次第。


本作のプロデュースはサイモン・クライミー。プレイヤーとしてはマイケル・トンプソン、ネイザン・イースト、エイブ・ラボリエルJr.、ドイル・ブラムホールⅡなんかが参加していて、サイモン・クライミー制作のクラプトン盤みたいなデジタルと生音を組み合わせたカッチリした音。モータウン・カバー集とも同じ。もっと土臭いマイケル盤も聴いてみたいと思うのは私だけか。


とはいえ内容は大充実。クライミー・フィッシャーとしてデビューする前にサイモン・クライミーが書いたM-1”I Knew You Were Waiting ( For Me )” (ジョージ・マイケル&アリーサ・フランクリン)に始まり、スティービーM-2”Living For The City”、 M-6”For Once In My Life”、テディペンのM-3”Love T.K.O.”(ホール&オーツもカバーしてましたが)、バカラックM-4”Walk On By”、M-10”( Your Love Keeps Lifting Me ) Higher And Higher”(ジャッキー・ウィルスン)と鉄壁。


珍しいところで、アコギを交えたヴァン・モリソンのM-7”Into The Mystic”が近年のジョニ・ミチェルみたいな味わいで良かったし、レナード・コーエンのM-8”Hallelujah”も胸を打った。


なんと言っても嬉しかったのはボブ・マーリーのM-13”Redemption Song”。ボブのオリジナルではアコギ弾き語り&バンドの音源が残っている。ジャクスン・ブラウンの弾き語りカバーは素晴らしいものだったが、ここでは手堅く、コーラス隊を従えたソウルフルなスタイルで聴かせる。


ラストはM-14”You Don’t Know Me”。元々はエディ・アーノルドの歌ったカントリー・スタンダードだけれど、レイ・チャールズ、エルヴィスと黒白問わず愛されている楽曲。マイケルと共作を残すケニー・ロギンスもかつて取り上げていた。今度はこんなジャジーなアプローチで、マイケルを聴いてみたい、という気にさせる。