/ Live at Charlottes Web(1974-1978) ( Bella Terra / 2008 )
南大門焼失…衝撃的なニュースでありました。いち早い復興を願います。
さて、その韓国の再発シーンが熱い!ってのはSSWファンの中ではもはや知られているところなのだが、ここまで来たか、という感じのマーク・ヘンリーのライブ盤。「シャーロッツ・ウェブでのライブ」ってな怪しげな帯までついていて。こんな音源があったとはもはや驚き。愛でる様に日々聴いている次第。
マイケル・ジョンソンのデビュー盤のタイトル曲”There is a breeze”の作曲で知られる彼。そのマイケル・ジョンソンと共演した唯一作『Riversong』が永いコト究極の5桁のレア盤として君臨していた頃を思い出す。もちろんそちらも2年前にCD化。レアなライブがくっついた再発盤まで出ている。もちろん値が張ったってのはその出来の良さ。マイケルの初期作とマイルドなボーカルや達者なアコギの弾きっぷりまで似ていた。マイケルとの違いはソングライティングの才があったと言う事か。この音が嫌いという音楽ファンとは友達にはなれぬと言うもの。
さて、今回のライブ盤はお腹一杯の28曲入り。『Riversong』未収録の楽曲も多い。音質も申し分ナシ。インティメイトでハンドメイドの温もりを感じる作で、ハーモニカなんかも交えているところ、彼のフォークシンガーとしての側面を知る。ポール・サイモンのM-3”April Come She Will”、M-26”Punky’s Dilemma”のカバーは彼のルーツだろうか。ランディ・ニューマンM-17”Political Scienece”やケニー・ランキンも取り上げているM-19”Blackbird”のカバーもある。マイケル・ジョンソンのM-11”There is a breeze”のセルフカバーも感動的。オープン・チューニングが気持ちいいM-6”High On The Border”や物思いに浸りたくなるM-13"Two In Love"、ディック(リチャード)・ピニーのM-10”Mother Lode”も良かった。ラストの2曲はUncle Willard Trioとの共演で、フォーク・ロックなジミー・バフェットのM-27”Fins”の仕上がりが新鮮で実にいい感じ。