/ Revival ( 2007 )
クリーデンス・クリアウォーター…と思わずには居られないタイトル。M-3には”Creedence Song”なんて曲もあるし。前作『Deja Vu All Over Again』から3年と言うジョンにしては短いサイクルで飛び出したジョン・フォガティの新作は21世紀に入っても往時のCCRの音と全く変わらないことに驚かされる。前作も”雨を見たかい”を思わせるアクースティックなタイトル曲はじめ、パンク風の楽曲からロカビリーまで多彩なロックサウンドを聴かせてくれたが、本作も基本的にはその路線。どちらかと言えば前作の方がアクースティック寄りの印象も。いずれにせよソングライティングのクオリティには目を見張る。
屈託のないしゃくりあげるハイトーンとテレキャスサウンドに笑みがもれるM-1”Don’t You Wish It Was True”から勢い良くスタート。本当に変わらぬ歌声に嬉しくなる。フォークロック風のM-2”Gunslinger”は特に良い。ソウル風味のスロウなM-5”River Is Waiting”はスプリングスティーンやジャクスン・ブラウンが演りそうな感じ。まあジョンの方がその筋では先輩なんですが。M-7”Summer Of Love”はシックスティーズなタイトルからしてジミヘンやクリームを髣髴とさせるメロディアスなブルーズロック。M-10”I Can’t Take It No More ”ではリトル・リチャード張りのシャウト。こんなオヤジになりたいと思う。
ジャケは妻のジュリー・フォガティが手がけている。立体感のある仕上げがなかなか良い。内ジャケを見てみたところ、ジョンはいつものネルシャツ。俺は変わらない、ってことをアピールしているかのよう。