/ Hazy Sunshine (MGM SE4759 / 1971 )
さすがに新年度、慌しい毎日であります。レコやCDは色々買っているものの更新は遅れがちになり、悩ましい限りです。さて、最近買った盤でまず取り出したるはコレ。New Christy Minstrelsの設立者Randy Sparksの、グループ解散後のソロ作。ジャケからすでにSSW盤としてはアタリな感じ。おそらく唯一作だと思うのだがどうだろう。New Christy Minstrelsと言えば”Eve Of Destruction”を歌ったダミ声のBarry McGuireを擁していた。ちなみに日本ではなぜか合唱曲として定着している”グリーン・グリーン”はBarryとRandyの共作。
タイトル曲A-1はドラムスだけの演奏にソフトなボーカルが乗る所からスタート。ベースやアコギ、ピアノも入ってきて実にいい感触。実にポップな曲だ。A-2”Welcome to California”もドリーミーな傑作。ブルージーなフォークタッチに始まり、浮遊感のあるサビがなんとも良い。グループ解散後、カリフォルニアに移住してからレコーディングしたのが本作、ということでこのタイトルになっている。A-3”And I Love You”はアコギで綴る、沁みるバラード。ココロの平穏を求める時には最適。A-4”Mountain of Glass”での哀しげな響きも悪くない。A-5”A Song Of Hope”はシングアウトしたくなる軽快な作品。裏返してB-1”Whiskey”はピアノ中心の内省的なタッチ。いいです。この盤、決して張らないソフトなRandyのボーカルがそうさせるのか、楽曲もバラエティに富んでいるのだけれど、心をかき乱さないでいられる悠然とした「流れ」がある。B面最後のB-5”Both Sides Of The Mountain”もA-5同様軽快でポップな作。だけど聴き終わった後、しみじみと落ち着いた気持ちになれるのはなぜだろう。