いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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[NEW!!]2022年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
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[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
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Buddy Guy / The Blues Don’t Lie

*[ブルーズ] Buddy Guy / The Blues Don’t Lie ( Sony Music / 2022 )

ブルーズの新譜をこうして聴くのはなんとも新鮮な気分。バディ・ガイ御年86歳(!)のニュー・アルバム『The Blues Don’t Lie』。日本盤発売直前だけれど、サンプルを聴くことができた(日本盤は”Leave Your Troubles Outside”をボーナス収録)。

 

恐ろしくパワフルなギターとボーカル。ジャケの表情にみなぎる充実感、これで伝わりますよね。「ブルーズは嘘をつかない」ってなタイトルも最高。60年前にルイジアナを出て、ワン・ウェイ・チケットでシカゴへ…喋るのは苦手だからギターに喋らせよう…なんていう冒頭”I Let My Guitar Do The Talking”。自伝的作品だけれど、これはバディが話す人生を今作の白人プロデューサー、トム・ハムブリッジが曲に仕立てたもの。続くタイトル曲”Blues Don’t Lie”はそのトムの単独作だけれど、BBを思い出すような素晴らしいマイナー・ブルーズだった。ビートルズの"I've Got A Feeling"のカバーもあったり飽きさせない作り。クラプトンもストーンズもジミヘンも、バディに憧れて…というところがあったわけだけれど、クラプトンですら共演すると気張っているお子ちゃまに見えてしまうという。今回の共演者はキング牧師の暗殺を決して忘れないという”We Go Back”を共に歌ったメイヴィス・ステイプルズはじめ、エルヴィス・コステロ、ちょっと意外にも思えたジェイムス・テイラー、同じく齢80を超えても達者なファンキー・ブルーズ爺さんボビー・ラッシュ、21世紀のアメリカーナの雄ジェイソン・イズベル、そしてウェンディ・モートンという顔ぶれ。本編ラストは同郷ルイジアナのスリム・ハーポの名曲”King Bee”をアコギで弾き語る。BBともどもコマーシャルなブルーズ良作を生んできた彼のプリミティブな肉声に参りましたの一言。