*[日本のフォーク・ロック] 大滝詠一 / 夢で逢えたら/ FUN×4 (Sony / 2022 )
相当ご無沙汰しておりました。毎日暑いですがいかがお過ごしでしょうか。昨日は音楽仲間と西荻窪で旧交を温めて。ゴドリー&クリームの60年代のコンピレーションが~とか、デル・シャノンがプロデュースしたブライアン・ハイランドのシングルが~とか、家族に言ってもまずは理解されない話をし続けてエネルギーをもらえたような。毎日続けているレコード探究だけれども、意外と孤独な作業だから、こういうのがやっぱり楽しい。最近だと今まで食指が動かなかったミートローフの全アルバムをアナログとCDで聴いてみよう、とか、何の意味があるのかわからない作業を続けておりますもので。ところで西荻窪というと、アルバムを作っていた7、8年前ですと毎週のように飲みに行ったりしていたわけで、その頃のことを懐かしく思い出したり。しかしコロナで大分世間は様変わりしてしまったような。個人のお店に何軒か入ってみたところ、たまたまかもしれないし、深読みしすぎかもしれないけれど、割とドメスティックで排他的な雰囲気のお店が増えている感じもあった。コロナで海外からの人の移動も減り、内輪ノリになっている日本の縮図のような気もした。
そんな中で、久々にお邪魔したロック・カフェMJGはオープンマインドな雰囲気で本当に素晴らしかった!
ロックの訳詩家でいらっしゃる武内邦愛(Kuni Takeuchi)さんに連れて行って頂いたのが3年前のこと。レコードを7万枚!も持っていらっしゃるというマスターの植村さんのお人柄も含めて魅了されてしまった。私も毎日レコードをごそごそ買ってますけれども、2万枚もないくらいじゃないかと思いますので、ただただ感服いたします。。なんとお客様の中に私と同世代の古井戸ファンの方もいらっしゃって、私が関わった加奈崎さんの本『キッス・オブ・ライフ ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』を読んでくださっていたとか…感激してしまいました。何年たっても変わらない、音楽ファンのイデアがそこにはありました。
さて、そんなわけで、注文していたことを忘れていた大滝詠一の7インチシングル『夢で逢えたら / FUN×4 』を。アナログ化ってことで言うと、2018年の『EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」』が先行。こちらは4枚組まで出たCDから、5曲を抜粋したものだった。
今回のシングルは大滝自身の”夢で逢えたら”とロンバケの”FUN×4”をカップリング。”FUN×4”の面には大好評だった江口寿史ロンバケイラストという魅惑的な仕様、爽やかなクリアヴァイナルで…誰もが聴きたかった”夢で逢えたら”の自演、このテイクにおける大滝さんのボーカルの艶といったら!
話は変わると、鈴木茂さんのファンクラブから届いた直筆のハガキには、松本隆さんとの共作の新曲をライブで演るという嬉しいお知らせが!茂さんのニュー・アルバムではっぴいえんどのマジックに再び触れてみたいものだ。