いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

[NEW!!]2022年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20230129183945j:image
[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20221230235618j:image

Wings / Same

*['60-'70 ロック]  Wings / Same (Dunhill /1968)

 

毎日地獄のような暑さですね…マスクが暑さに拍車をかけて。加山雄三さんが倒れたというニュース、心配です。たまたま持っていない加山さんのレコードを改めて集めていたところだったので驚いた。今日もレコが届く予定。回復を祈りつつ聴きます。

f:id:markrock:20200830175544j:plain
さて、久々にダンヒルの棚からWingsの唯一作『Wings』を聴いている。1968年にスティーヴ・バリがプロデュースした、ママス&ザ・パパスの二匹目のドジョウを狙ったようなフォーク・ロック・バンド。ポール・マッカートニーウィングスとは別物。ただ、メンバーは結構凄くて、スパンキー&アワ・ギャングからオズ・バッハ、ジェファーソン・エアプレインの初代ドラマーだったジェリー・ペロキン、セレンディピティ・シンガーズ(カルトなSSWのニック・ホルムズも在籍)にいた紅一点パム・ロビンス、この後マウンテンに客演することになるキーボーディスト、スティーヴ・ナイト。そしてP,P&Mの” I Dig Rock And Roll Music”をポール・ストゥーキーらと共作したジム・メイソンという布陣。

f:id:markrock:20200830175644j:plain
音的には、ママ・パパとは違って男性ボーカルの存在感が強い印象。中にはフォーク・ロックを飛び出して70年前後のカントリー・ロックに繋がるような音もあったりする。スティーヴン・スティルスもそうだったけれど、グリニッジ・ヴィレッジにカントリー・ロックに繋がるタネもあったということになる。

f:id:markrock:20200830175619j:plain
で、一番気になるのは、ジム・メイソンが入る前にギターを弾いていたエディー・サイモン、そう、あのサイモン&ガーファンクル(S&G)のポール・サイモンの弟だったということ。S&Gといえばフォーク・ロックといえど、この時代別格だった。ポールと同様ブリル・ビルディング時代から音楽活動を始め、ポールと似た声色を持ったエディーがなぜWingsを去ったのかは不明。ジム・メイソンはドラマーのジェリー・ペロキンとウェブスターズ・ニュー・ワールドというバンドを組んでいた(コロンビアとRCAからシングルを4枚リリースしたが、アルバムは出せなかった)から、その縁でWingsに招かれたのだろう。