いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Steve Poltz

markrock2009-09-05

/ One Left Shoes ( Mercury / 1998 )


この人、時代が時代なら結構正統派のフォーク歌手だったんじゃないかな、と思えるスティーヴ・ポルツ。ジュエルのソングライト・パートナーとして、”You Were Meant For Me”を大ヒットさせたことで知られる。もちろん、その頃ジュエルとは蜜月を迎えていたわけで。元々はロックバンド、ラグバーンズのリーダー。


そんな彼のファースト、当時熱心に聴いていたように記憶しているけれど、もう11年前というのは驚きだ。アコギを前面に押し出して70年代テイストも感じられる正統派SSWのプロダクションにクレジットを見てみると、プロデュースはディランのバックを務めたことで有名なスティーヴン・ソールズ!60年代後半にはエリック・カズ、アーティ・トラウムとベアーズを結成していた。さらに参加陣はディーン・パークス、ジム・ケルトナー、ジェリー・シェフ、リー・スクラー、ボブ・グローブ、ベンモント・テンチ、デヴィッド・ケンパー、ヴァン・ダイク・パークスと言う豪華参加陣!もちろんジュエルもコーラスで参加している。


買った頃は、流石にボーカルが弱いな、なんて聴いていたけれど、今日改めて聴いてみると、弾き語りの短いA-1”Look To The East”からして、どうして悪くない。M-4”Silver Lining”、M-7”Impala”、M-8”One Left Shoe”、M-9”I Thought I Saw You Last Night”はジュエルとの共作。ジュエルとは別れてしまったわけだけど、そんなホロ苦さも詰まっていて、名作。