*[コラム] どうにかなるさ
皆様いかがお過ごしでしょうか。お元気でしたら何より…とうとう緊急事態宣言が全国へ。一昨日の会見を見ていたら、「この際」とかなんとか。一律10万円にしたから「この際」持ってけドロボー!みたいな話なのか。辿り着くまでのプロセスを思うと、我々の税金の使い道を決める人はちゃんと決めなければいけない。国政は全国民の代表として公務を全うすべき場であるはず。でも地元の代表さえ選んでおけばおこぼれに与れるとか、自分さえ得できれば良いとか思う人が後を絶たないから、こんな様になるのか。選ばれた方もそりゃ傲慢になる。そして公共放送は最たるものとして、複数の利害に絡めとられてしまってメディアも今や余り質が高くない。感染者だってどう考えても少なく操作されているのに、誰も正面から突っ込まない。基本隠し、仲間外れにする文化のあるムラ社会のクニだから仕方ないのか。でも日本のツイッター社もフェイスブック社も、どういう人たちと組んで世論誘導に使っているソーシャルメディアか、って考えると、仏様の手のひらに載せられているということにもなる(とはいえ仏様ではたぶんない)。ポピュリスト政治家がサクラを金で買ってソーシャルメディアを駆使するのはそういう意図になる。テレワークの現状を見てもわかるけれど、コロナ禍を経て、太い情報通信網を持つ親玉がここぞとばかりに今後市場をかっさらっていくことは目に見えているような。ペスト後に資本主義経済が成立したヨーロッパ近代の始まりを思い出してみてもよい。
色々言いつつ…行政の対応が遅かっただけで、結論いまは最大限家にいるのがベストであることは間違いない。当たったもん勝ち的な投機的言論に支配された無駄なSNSのチェックも最低限に止め、自分や家族の生活を守り合い、本やレコードに勤しみつつ、余裕があれば、営業自粛で経済的に困ってしまう産業にネット等を通じて意識的にお金を落とすということ。これが今できうる限りの何か。
さて、今日は1976年のフォーライフからリリースされた『OLD BOY』。これは小坂一也、寺本圭一、ジミー時田、石田新太郎というカントリー四人衆のライブレコーディング。アメリカでいうところのジョニー・キャッシュ、ウェイロン・ジェニングス、ウィリー・ネルソン、クリス・クリストオファスンによるスーパーグループ、ハイウェイメンが1985年のリリースですから、こっちが先!もっと言えば、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンスのミリオンダラー・カルテットが商品化されたのが1981年ですから、そっちよりも先ですね。ジャケのデザインも80年代の企画モノを先取りしていたような。ミキサーは吉野金次。んで、ここにムッシュかまやつがゲスト参加し、小坂一也と「どうにかなるさ」を唄うんですね。なんか沁みた。小坂はここでムッシュとも懇意のフォーライフ吉田拓郎の「おやじの唄」も良い感じでカバーしている。