/ Seasons Of My Soul ( Atlantic / 2010 )
もう師走ですか。ブログが億劫になりつつあるけれど、音楽から離れられない。毎日好きなレコードや聴きたいレコードのことばかり考えている。新譜はたくさん届くし、毎日5枚ずつ位聴いていっているけれど、とても追いつかない。そんな中、小西康陽の『ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008』という、植草甚一なタイトルのエッセイを見つけて読んでいたら、ムッシュのむちゃくちゃ面白い本『我が良き友よ』(あの大ヒットに便乗して出たタレント本だと思ったら大間違い!)を推していたり、本屋とレコード屋があれば幸せみたいなことばかり書いていたり、自分と似たような人はこの世の中にいるんだと思った。
増え続けるレコードはどうしようもないけれど、CDのプラケースは場所を取るのでひたすら潰すことにしている。色々模索した結果一番良い方法。以前利用していたフラッシュ・ディスク・ランチのCDケースも高すぎるので、最近は100円ショップで不織布ケースを買っている。それをアーティストごとに束にして、CDプラケース用のカバーに入れれば大体7〜8枚は入るかな。厚みはプラケース2枚分くらいになるから、なかなか省スペースになる。オススメです。
今日はルーマーのしっとりとした品の良いデビュー盤を聴く。日本でのリリースは今年の3月だった。ここん所のイギリスの女性ボーカリストはアメリカよりもアタリかな。ここ長らく保守回帰ってなアメリカン・ミュージックでは鼻にかかったカントリー風味の女性シンガーが目立ってるのに対して、イギリスではアデルとかダフィーとか、アメリカでも60〜70年代には見受けられたソウル・ミュージッやシンガーソングライターサウンド・ベースのスムースな王道ボーカリストがしっかり売れている。デビッド・ゲイツの”Goodbye Girl”、スティーヴン・ビショップの”It Might Be You(Theme FromTootsie)”、バート・バカラックの”Alfie”(本人からも絶賛を受けている)といった懐古趣味と取られかねない音作りもあるんだけれど、個性もしっかりあって。カレン・カーペンターに似た声質とも言われるようだけれど。個人的にはロックのスタンダード化、といいますか、ジャズ・ボーカルものを楽しむ様な気持ちで聴いている。
パキスタン人の父とイギリス人の母の間に生まれたという彼女。個人的には同い年、ってとこがなんだか気になる一枚。