いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Nikki Jean

markrock2011-09-11

/ Pennies In A Jar ( S-Curve / 2011 )


コレ、まだ日本盤が出ていないようだけれど、ムチャクチャ良い!!カニエ・ウェストなんかとツアーした経歴もある女性R&Bシンガー、ニッキ・ジーンの満を持してのデビュー作。コロンビアと契約しながらも、3年間飼われただけで自作品にGOが出なかった、なんて過去があるらしいけれど、だからといってはなんだが今作は、レジェンド中のレジェンドとも言える作曲家と12曲全曲共作というありえない展開。コロンビアも悔しがったかどうか。一体いくら制作費がかかってるんだろう…と要らぬ心配をしてしまう。


その共作ライター陣というのが、トム・ベルバート・バカラック、バリー・マン&シンシア・ワイル、キャロル・キングボブ・ディランラモン・ドジャージェフ・バリー、ポール・ウィリアムス、ジミー・ウェッブ、カーリー・サイモン…という、60年代から現代まで、ほぼいちジャンルともいえるほど、何十曲ものヒット曲を生み出し続けてきたミュージシャンばかり。クラシックでいうならば、ベートーヴェンチャイコフスキーモーツァルトとグリークと共作しました、みたいな感じですかね、有り得ないことですよ!


さて、ニッキ嬢、全く物怖じすることなく歌っている。ジャケからして、もっとヒップホップの要素も含んだR&B寄りの作品かと思ったけれど、意外にも白っぽく、生音で歌心のあるトリビュート作品に仕上がっていた。音作りもモータウンだったり(“My Love”は最高!)、ウォール・オブ・サウンドだったり、フィリーだったり、マニアックな再現具合で。45回転を聴いているような気にもなる。


ライナーを読むと、今作の発端はキャロル・キングのメガヒット・アルバムTapestry(つづれおり)』の現代版を作る、というニッキのアイデアにあったようで。どうりでジャケ紙がつづれおりと同じタッチになってるわけだ。なかなか彼女、ポップスの歴史を深く、楽しく理解してきた人物とみた。捨て曲なんか、あるわけなし!


http://nikkijeanmusic.com/

Nikki Jean “Pennies In a Jar”
01. How To Unring A Bell (Thom Bell/N. Jean)
02. Steel & Feathers (Don't Ever) (Bob Dylan/N. Jean)
03. La Di Da Di Da (Luigi Creatore/N. Jean)
04. My Love (Lamont Dozier/N. Jean)
05. Pennies In A Jar (Burt Bacharach/N. Jean)
06. What's A Girl Supposed to Do? (Jeff Barry/N. Jean)
07. Rockaway (Carole King/N. Jean)
08. Million Star Motel ft. Lupe Fiasco x Black Thought (Bobby Braddock/N. Jean)
09. Patty Crash (Paul Williams/N. Jean)
10. China (Jimmy Webb/N. Jean)
11. Mercy Of Love (Barry Mann/Cynthia Weil/N. Jean)
12. Sex, Lies & Sunshine (Carly Simon/N. Jean)