いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Crosby,Stills,Nash & Young

markrock2010-11-10

/ So Far ( Atrantic / 1974 )


クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング。CSN&Yという彼らの名が、ある世代にとっては甘美な響きを持つことを知っている。サイモン&ガーファンクルビートルズと並ぶ、ロック・ミュージックの太い幹の一つだ。


そんな彼らの音楽を、各人のソロや参加作を含めて、全て集めて聴いているという人は、それなりにいるんじゃないかと思う。私もその一人なのだが、その旧作探しのまさにSo Farな長い旅を終わらせたのがこの誰でも知っているベスト盤だというのもおかしな話だと我ながら思う。リアルタイム世代ではないからそういう聴き方になったのだろう。


まあそもそも、ボックスセットからの秀逸な抜粋ベスト盤『Carry On』で入門したものだから、メンバーのうち2人と付き合って、名曲"Woodstock"を作ったジョニ・ミッチェルが描いたジャケットで知られているこのベスト盤を買う必要が無かったというわけだ。LPのみで手に入るベスト盤『Replay』はリミックス・ヴァージョンが入っているから手に入れたけれど。


奇しくも最後に聴くことになったこのベスト盤。全てそらで歌えるものばかりだけれど、流石に聴かせてくれる。シングル・リリースの"Ohio"なんかが入っているから、同時代的にはそれなりの価値があったのかもしれない。個性の違う4人が同じ方向を向いた音作りが出来た貴重な記録と言えるだろう。リリース時にはCSN&Yの再結成ツアーが行われていた。その時の音はブートでのライブや、ボックスセットに収録されたスタジオ音源で伺い知ることが出来るが、公式アルバムの形で4人が重なり合うことは無かった。


2010年の10月(つい先月)、ニール・ヤング、スティーヴン・スティルス、リッチー・フューレイによるバッファロー・スプリングフィールドが、ニール主催のチャリティ・ライブであるブリッジ・スクール・コンサートで再結成された。YouTubeでは早速その音を聴くことが出来る。スティルスの復調が伺えて嬉しかった。