いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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James Ray

markrock2009-05-28

/ If You Gotta Make A Fool Of Somebody ( Collectable )



前回取り上げた小林旭。週刊誌によるとなんだか新作とやらに妙な曲が入っているようで。そちらには全く興味なし!!


さて、今回はJames Rayを。余りソウルファンにもロックファンにもお馴染みとは言い難い人だけど、2つの重要楽曲のオリジネイターとして知られる人。1つは多くのカバーが存在するソウル・スタンダード”If You Gotta Make A Fool Of Somebody”。そしてもう1つはGeorge Harrison、1987年の当たり曲”I’ve Got My Mind Set On You”。どちらもRudy Clarkの曲。オリジナル歌手James Ray版も、一発屋ではあるけれど、実に捨て難い味わいを持っている。大仰なオーケストレイションで聴く”I’ve Got My Mind Set On You”なぞは、ぶっ飛ぶ大迫力!!


この編集盤は1963年のデビュー盤『James Ray with the Hutch Davie Orchestra and Chorus』を丸々CD化したもの。オーケストレイションをバックに渋い喉を披露する。特にイギリスで受け入れられた歌手であるらしく、先述のGeorgeはじめ、一世一代の名曲”If You Gotta Make A Fool Of Somebody”はFreddie& The Dreamersや Ron Wood をはじめ、Peter NooneやTremeloesにもカバーされている。アメリカでもMaxine Brown やAretha Franklin、さらにBonnie Raittも歌っていたはず。純粋なソウルファンは敬遠するかもしれないけれど、上品な歌謡ソウルとでも言えそうなスタンダード風味のベタベタ感が、イギリス人だけでなく日本人の好みにも合いそうに思える。


2曲以外にも、捨て曲は全くと言って良いほど無く、冒頭のRudy Clark曲M-1”The Old Man And The Mule”からドリーミーなジャズM-8”Teach Me Tonight”なんかも実にムーディーに歌いこなす。スタンダードM-4”St.James Infirmary”も良い。M-5”Come Rain Or Come Shine”はハイ・テンポで軽快に。ピアノのイントロが入ったアッパーM-7”Without A Song”もなかなか。