いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Ben E. King

markrock2008-12-01

/ Rough Edges ( Maxwell ML-88001 / 1970 )


コレ程の大御所になってくると、オリジナルアルバム探索の努力を惜しんでしまいがち。しかも初期にその魅力が全て詰まっていると言わんばかりの状況にあって。正直、全盛期を過ぎた彼には、アヴェレイジ・ホワイト・バンドとの共演作(コレは名作!)くらいしかマトモに聴こうとしていなかった。本作はサイケなジャケからして駄作の匂いがプンプンするが、残念ながらその通りの出来。唯一注目すべきはフォーシーズンズやミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズを手がけたボブ・クリューのプロデュース&アレンジ(アレンジはハッチ・デイヴィーと共同)だと言う点。そんな作品があったのか、と驚いただけでも買った価値はあった。


中身に耳を澄ますと、ベン.Eだと言うことは聴いただけでは判らない。両面共に、時代を反映したロックカバーものを、ねちっこいR&Bスタイルで聴かせている。アレンジはロック寄り。冒頭A-1はボビー・シャーマンの”She Let’s Her Hair Down”とボビー・ラッセルの”Little Green Apple”をメドレーで。そこに原曲の面影はない。ボブ・クリュー作M-2”Wishing For Tommorow”は16ビートのドラムスにばかり耳がいく、ちょっと気になる作品。A-3ではビートルズの”Come Together” と”If You’ve Gotta Make A Fool Of Somebody”の2曲を落ち着かないメドレーにて。実に混沌とした出来。B面もB-2ウィルスン・ピケット”In The Midnight Hour”とディラン”Lay Lady Lay”のメドレーとか、有り得ない組み合わせが面白い。コレは悪くないかも。でもそれは曲の良さか?B-3”Don’t Let Me Down”はシャウトが熱く、及第点。しかも16ビートでまくしたてる後半には”What’s Going On”的なニューソウルの感触も。ラストはディランのB-4”Tonight I’ll Be Staying Here With You”。こんなロッキンなR&Bカバーは初めて聴きました。ホントにベン・E・キングなのか?と最後まで思ってしまう。演奏者もクレジットが無いが気になる所。