いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Solomon Burke

markrock2009-06-21

/ That's Heavy Baby The Best Of The MGM Years 1971-1973 ( Raven / 2005 )


またまた、ですが勢いでソロモンを。こちらはオーストラリアのRavenからの編集盤。Ravenはコレクター向きの詰め込み編集盤が売り。音は余り良いと思わないけれど、ちょっとブートっぽい雑さ加減も含めて愛すべきリイシューが多い。


さて、こちらはMGM時代1971年〜1973年の音源。お堅いソウル・ファンは見向きもしないような時期なんだろうけれど、ロックやSSWのカバーものを中心に据えた1971年『Electronic Magnetism』なんぞは私なんかには楽しめた。まずはエルトン・ジョンのカバーM-2”Three Psalms of Elton: Your Song / Border Song / Take Me To The Pilot”。必殺のメドレーですよ。ゴスペル・ライクなBorder Songはアリーサも演っているし、ハマるとは思ったけれど、”Your Song”の味わいも悪くないのだ。さらに、”Proud Mary”に続きジョン・フォガティものM-7”Lookin’ Out My Back Door”も演っていて。マア、コレは普通の仕上がり。スライのM-4”Stand”なんてのもあり。


さらにさらに、シングルのみで発売されたザ・バンドのM-9”The Night They Drove Old Dixie Down”。こちらはアップなリズム&ブルーズに再構成されており、ちょっとガッカリ。こういう曲こそ、ディープ・ヴォイスでレヴォン張りにじっくり歌い上げて欲しかった。


M-10〜M-13はジーン・ペイジのオーケストレイションが入った、ニュー・ソウルな『Cool Breeze』からの4曲。ブラック・ムーヴィーのサントラとしてのリリースだが、カーティスの諸作やアイザック・ヘイズShaftなんかと並べられるファンキーな仕上がりに驚く。R&Bチャートで13位に入ったとのこと。コレがソロモン・バークだなんて、街で聴いたら判別する自信はない。


流石にソロモン自身も違和感を感じたか、1972年の『We’re Almost Home』はこうじゃなくっちゃ、と言うソロモンらしい作。マイケル・ロイドが手がけたM-17”Everybody Wants To Fall In Love”とM-19”Sweet, Sweet Reason”がいわゆる70年代ポップス然とした作りで好感触。とは言え、目立つ佳曲は見当たらず。スロウなタイトル曲M-14”We’re Almost Home ”は悪くないが。曲名を見ただけでレイのヴァージョンを思い出すドン・ギブスンのM-18”I Can’t Stop Loving You”はソロモン色。ソロモンもカントリー・ソウルに接近しているのだけれど。それにしても、レイのカントリー・カバー連作は本当に秀逸だったと思う。大好きな音楽。


最後は1973年のシングルM-21”Georgia Up North”とM-22”Here Comes The Train”。M-21はレイじゃないけれど、スタンダードの風情。


こう言う楽しめる編集盤は大歓迎。