いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Solomon Burke

markrock2009-06-18

/ Proud Mary ( Rev-Ola CR REV 187 / 1969 )


手元にあるのは2006年にRev-OlaからリイシューされたCD。もともとはBellから1969年にリリースされたもの。で、ソロモン・バーク。00年代に入ってからも、全く衰えることの無い意欲的な作品をリリースしている怪人なわけだが。見過ごしがちだったコレもなかなか。ロックやニュー・ソウルの台頭で居場所を失いつつあった、60年代前半に活躍したソウル歌手というと…カーティスやマーヴィンのように時代に呼応出来た人もいた一方で、エディ・フロイド、ウィルスン・ピケット、パーシー・スレッジ、ベン・E・キングのような器用じゃない人もいた。(ベン・Eは後にアヴェレイジ・ホワイト・バンドと上手くやったりもしたけれど…) そうした彼らは60年代後半から70年代前半にかけて、当時のロック/ポップス楽曲を交えつつしぶとい盤をリリースしていたりして。ソロモンの本盤もそんな位置に当たるだろうか。


マッスル・ショールズ、フェイム・スタジオ録音。ジミー・ジョンスン、エディ・ヒントン、ジュニア・ロウのギター、デヴィッド・フッドのベース、バリー・ベケットのキーボード、ロジャー・ホーキンスのドラムス、という。そう言えば今月10日にバリー・ベケットが亡くなってしまった。


さて、CCRのジョン・フォガティが裏ジャケに一言寄せているけれど、彼にとってキング・ソロモンがタイトル曲”Proud Mary”を歌ってくれたこと、オーティスに”Satisfaction”を歌われたストーンズのように、嬉しかったに違いない。この曲、一瞬冒頭にオーティスを感じる。ってかCCRの”Have You Ever Seen The Rain(雨を見たかい)”、のベース・フレーズには”(Sittin’ on the) Dock Of The Bay”が隠れていたりもしたわけで。それに意識的だったのか判らないけれど、M-2はオーティスの”These Arms Of Mine”と続きまして。後半の力強い歌いっぷりにゴスペル出っていう出自を思い。


いたないギターが響くM-3”I’ll Be Doggone”(マーヴィンのカバー)に続くソロモン作のM-4”How Big A Fool”は佳曲!ラスカルズの”People Got To Be Free ”の如き高揚感ナリ。ディープ・ヴォイスでシャウトするスロウ・バラードM-5”Don’t Wait Too Long”に続くM-6”That Lucky Old Sun”もとても良い。元々好きな曲だけれど、久々に音楽を聴いて泣きそうになってしまった。


バラードM-7”Uptight Good Woman”はダン・ペン、スプーナー・オールダム、ジミー・ジョンスンが、ロッキン・ソウルなM-8”I Can’t Stop (No No No)”はダン・ペンとロジャー・ホーキンスが、それぞれ書いた曲。パーシー・メイフィールドのM-9”Please Send Me Someone To Love”もなかなか。