いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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[フラッシュ」Hardin & Russell

markrock2013-08-05

/ Ring Of Bone (1976)


今日も暑い日でしたね…8月になったら行こう、と決めていた下北沢フラッシュ・ディスク・ランチ。特にセールの日というわけではなかったのだが、凄まじいレコードの量!安定のフラッシュ・クオリティにはひれ伏すほかなく…


今日は7インチは封印して半額カードを利用しつつLPを攻めたのだが、ちょっと見ないうちに300円コーナーというのが設置されていて、コレが本当に凄かった!


ロック定番モノではJethro Tull『Thick As A Brick』(1972)(しばらく前にチッタで再現ライブがありましたね)、再発モノながら2枚組でこの安さ、というJoe Cocker『Mad Dogs & Englishmen』(1970)、80年代のパワーポップ化したBadfingerの『Say No More』(1981)を選んだ。あとはポール・サイモン・プロデュースのUrubambaの1974年の同名アルバムの1981年再発ジャケ盤(『Live Rhymin'』での共演が有名。S&G絡みはコンプリートしたつもりが甘かった…S&G再結成ツアーの余波で売ろうとしたモノかな…)、ニノ・テンポ・プロデュースのボーカル名盤Chad Everett『All Strung Out(1971)、Rick Nelsonがストーン・キャニオン・バンドと演った数作のうち『Windfall』(1973)、70年代にTVショウを持っていたHudson Brothersの1978年作『TV's Hudson Brothers』、(ビル、マーク、ブレットのハドソン三兄弟。ビルはゴールディ・ホーンと結婚していた時期もある。マークはリンゴ・スターエアロスミスとのコラボレーションが有名だ。)、ジャズ・トランペッター、Maynard Fergusonがローラ・ニーロジャニス・ジョプリンジェイムス・テイラージョージ・ハリソン、S&Gなどを取り上げた1971年コロンビアからの同名作(ジャニスの”Move Over”なんか最高に良かった!)などを。AORな盤ではシンガー・ソングライター的感触のファーストは良く聴いていたStephen Sinclairの1977年作『A+』ジェフ・ポーカロデヴィッド・ハンゲイトという後のTOTO組にビル・ペインジョーイ・カルボーンらが参加)、Richard Tateの同名の1977年作(ロジャー・ホーキンス、デヴィッド・フッドというマッスル・ショールズのリズム隊が参加)、フィル・ラモーン監修のWhitren & Cartwrightの『Rhythm Hymn』(1983)なんてのもめっけ物だった。他にも色々あったけれど、欲張りはこの辺でやめた。


あと定番800の方も大収穫の一日!改めてLPで聴きたい、と思った作品を多く選んでみる。まずSutherland Brothers & Quiverの、ロッド・スチュワートで世に知られた”Sailing”収録の『Lifeboat』(1973)(最近Quiver単独のアルバムも聴いてみたけれど、そちらも良かった)、Matthews Southern Comfortは『Second Spring』(1970)、『Later That Same Year』(1971)の2枚、フォーク・ブルーズ化以前のRory Blockの『Intoxication』(1977)、この頃のハワイものはウェストコーストと地続きなOlomana『Like A Seabird In The Wind』(1976)、とうとう手に入れたVigrass And Osborneの2枚目『Steppin’ Out』(1974)(日本では”Forever Autumn”の一発屋…だが、二人とも後にデヴィッド・エセックスのプロデューサーやエルトン・ジョンの作詞家として活躍した)、今までに2枚フラッシュで買っていたBrownsville Stationのプライベート・ストックからの同名作(1977)、ルイルイで知られるKingsmenの『Volume3』(1965)、ストローブスで活躍した英デュオHudson Fordのセカンド『Free Spirit』(1974)はタイトル曲が最高すぎて。さらにAl Stewartのジミー・ペイジ・セッション参加作『Love Chronicles』(1969)、コレは知りませんでした、なJim Peterik『Don’t Fight The Feeling』(1976)はサヴァイヴァー加入以前のロック・シンガーのソロ。作曲者にも名を連ねた”Eye Of the Tiger”で後に売れることになるわけだが、シンガー・ソングライターみたいなジャケがもしやの作と思わせたけれど、バリバリのアメリカン・ハードロックで。後年リチャード・マークスなどの産業ロックで知られることになるギタリスト、ブルース・ガイチが参加していたのは貴重だった。あと、スカ・パンクなUntouchables『Wild & Child』は聴いたことがなかったけれど、椿さんオススメコメントで買うことを即決。1980年スティッフからの盤。あとはソウル系でジミー・ウェッブを2曲取り上げたRay Charles『Volcanic Action Of My Soul』(1971)(後にレイとの共演経験もあるビリー・ジョエルが歌うことになる”Wichita Lineman”は絶品!)、既にセカンドを聴いたことがあったRonnie Dysonのファースト『(If You Let Me Make Love To You Then) Why Can’t I Touch You?』(1970)、チップス・モーマンが手がけた、アメリカン・スタジオ産の名品Dionne Warwick『Soulful』(1969)、そしてドゥ・ワップを思わせるタイトルが素敵なHarmony Grits『Street Corner Symphony』(1975)はイーグルスの”Best Of My Love”なんかも取り上げていて凄く良かった!


最後にレギュラー・コーナーからはジャッキー・ロマックスのバンドBadgerの『White Lady』(1974)、名盤の殿堂シリーズのCDを愛聴してきたマンフレッド・マンのボーカリストのソロMichael d’Abo『Broken Rainbows』(1974)、シワシワの爺さんのジャケが強烈なHardin & Russellの『Ring Of Bone』(1976)を。Hardin & Russellはトム・ラッセルとパトリカ・ハーディンの二人からなるフォーク・デュオの名作。最後に聴いたら心が落ち着いた。トム・ラッセルは後にソングライターとして大成することになる。2人がカップルに書き送ったサインが裏にあるけれど、そのカップルは今どこで何をしているのだろう。